バブル:「にんぎょ姫」のスケッチから始まった 荒木哲郎監督、川村元気が語る誕生秘話 メーキング映像公開

「バブル」の荒木哲郎監督が描いたスケッチ(C)2022「バブル」製作委員会
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「バブル」の荒木哲郎監督が描いたスケッチ(C)2022「バブル」製作委員会

 アニメ「進撃の巨人」などの荒木哲郎監督の劇場版オリジナルアニメ「バブル」(5月13日公開)のメーキング映像「Making of バブル」が、4月13日から5週連続で公開されることが分かった。13日に公開された第1弾「ストーリー編」は、荒木監督と「君の名は。」「竜とそばかすの姫」などを手がけ、「バブル」の企画・プロデューサーを務める川村元気さんの対談を収録。2人が「バブル」の誕生秘話を語っている。また、同作の製作のきっかけとなったという荒木監督が「にんぎょ姫」を描いたスケッチも公開された。

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 「バブル」は、荒木監督が川村さんへ「一緒に映画を作ってほしい」とアプローチをしたところから始まったという。メーキング映像では、荒木監督は「『より多くの人に向けた映画を作る』その時に必要なものを知っている人に教えを請いたかった」と話し、川村さんは「荒木監督の『進撃の巨人』を拝見していて、いつか一緒に映画を作ってみたいという気持ちがあって、オリジナルストーリーなのでどういうアイデア、テーマで作ろうかを半年間くらい話し合いました」と振り返っている。

 制作のきっかけとなったという荒木監督のスケッチを見て、川村さんは「膨大なプロットの中に、『機械化されたにんぎょ姫が沈んだ東京のビルの上に座っているスケッチ』を見て、にんぎょ姫をモチーフにしたオリジナルストーリーが面白いんじゃないかと思って物語が動いていきました」と語っている。

 同作は、「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などの「ニトロプラス」の虚淵玄(うろぶち・げん)さんが脚本を担当しており、川村さんは「僕は『魔法少女まどか☆マギカ』がものすごく好きで、『こういう作家がいるんだな』と衝撃を受けました。一ファンとして一緒に仕事してみたかった」とコメント。荒木監督は「10年前の作品『ギルティクラウン』でお手伝いいただいて、その時に『この人は本当にすごいな』と思いました。本作を作る際に『シャボン玉の地球外生命体』という設定を入れてくれたのは虚淵さんです。そういったSF要素を大きく入れて再構成していただきました」と明かしている。

 キャラクターデザイン原案を担当する小畑健さんについて、川村さんは「メジャー感もありながらカルチャー感もあり、映画にそのマンガの良さが入らないかな?とずっと思っていてオファーしたところ、はじめは『忙しいから無理かも』と言われました」という。その後、プロットを読んだ小畑さんから「やっぱりやりたい」と再度連絡があり、川村さんはガッツポーズをしたという。「今回、『荒木監督に関わってきたクリエーターが集結したフェス』にしたいと思っていたので、本当に大好きな人で集まって映画を作ったらどうなるのか、この作品のポイントになりました」と思いを語っている。

 「バブル」は、世界に降り注いだ泡(バブル)により重力が壊れた東京が舞台のアクションアニメ。ビルからビルへ駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となった東京で、危険なプレースタイルで注目を集めていたエースのヒビキが、不思議な力を持つ少女・ウタと出会い、2人の出会いが世界を変える真実へとつながる。

 虚淵さんが脚本を手がけ、「DEATH NOTE(デスノート)」「バクマン。」などの小畑さんがキャラクターデザイン原案、「機動戦士ガンダムUC」「進撃の巨人」などの澤野弘之さんが音楽を担当する。「甲鉄城のカバネリ」「進撃の巨人」などのWIT STUDIOが制作する。Netflixでも4月28日に全世界配信される。

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