スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの軌跡をたどる展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」が、4月23日から京都文化博物館(京都市中京区)で開催される。これに先立ち22日、鈴木さんが現地を訪れ、取材に応じた。
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同展は、2019年に東京、長崎で開催された展覧会を、大幅にバージョンアップして約3年ぶりに開催。京都では初開催となる。鈴木さんが子供時代から影響を受けた約8800冊の本、マンガを展示している。鈴木さんは「この夏に74歳になるけれど、それを全部振り返るような展示」と内容を紹介。「自分が読んできた本を一堂に会したい」と希望を述べたといい、「子供の頃から70年分くらいの本を全部集めてみたらどうなるだろうと。それを全部並べて、真ん中に立ってみたいという希望があったんです。それが今回実現してすごくうれしい」と感無量の面持ちで語った。
京都で開催することについては、「京都、奈良は、ある時代のものがそのまま残っている日本最大のテーマパークだと思っている。見るものがいっぱいあるテーマパークの中で展示を開くのは、企画した人は大胆だなと思う。僕としては、こういうところでジブリが何かをやって、お客さんに見てもらえるというのは、本当にハラハラドキドキです」と心境を語った。
展覧会は、鈴木さんの足跡をたどる展示のほかに、ジブリ作品の名場面を背景に鈴木さん直筆の書をつり文字にして展示したコーナーや、「千と千尋の神隠し」に登場する油屋をモチーフにした空間に高さ約3メートルの巨大な湯婆婆と銭婆がいるおみくじスポット、平日にはトトロのフォトスポットも出現する。アンバサダーを務めるモデルでタレントの滝沢カレンさんと講談師の神田伯山さんが音声ガイドを担当。6月19日まで。
東京では、7月1日~9月7日に東京・天王洲の寺田倉庫 B&C HALL/E HALLで開催される。
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