ゴールデンウイーク:京都へ行こう! 鈴木敏夫とジブリ展、「犬王」松本大洋・「平家物語」高野文子のキャラ原案展示が開催中

京都文化博物館(京都市中京区)で開催されている「鈴木敏夫とジブリ展」(写真は4月22日に来場した鈴木敏夫さん)
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京都文化博物館(京都市中京区)で開催されている「鈴木敏夫とジブリ展」(写真は4月22日に来場した鈴木敏夫さん)

 4月29日から始まるゴールデンウイーク。コロナ禍も完全に収まったわけではないが、家族や友人と感染対策を万全にして出かけたい。現在、京都ではスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーの軌跡をたどる展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」と、テレビアニメ「平家物語」の高野文子さんと、劇場版アニメ「犬王」(湯浅政明監督、5月28日公開)の松本大洋さんの2人のマンガ家のキャラクター原案などを展示するイベント「TVアニメ『平家物語』高野文子と映画『犬王』松本大洋 キャラクター原案展示」が開催中だ。両展とも、京都市営地下鉄・烏丸御池駅(京都市中京区)から徒歩で行ける“ご近所”で開催されているため、マンガ、アニメファンのみならず、古都・京都の街を探索したい人も、ぜひ両展に足を運んでみては?

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 ◇鈴木敏夫とジブリ展

 京都文化博物館(京都市中京区)で開催中の「鈴木敏夫とジブリ展」は、2019年に東京、長崎で開催された展覧会を、大幅にバージョンアップし、京都で初開催している。

 鈴木さんが子供時代から影響を受けた約8800冊の本やマンガを、「れんが屋」と呼ばれる隠れ家をイメージした巨大本棚で展示。戦後、名古屋で育った幼少期、慶應義塾大学に通った青年期と、鈴木さんがどのようなマンガ、書籍、映画に影響を受け、自身の思考術を確立させていったのか。また高畑勲、宮崎駿両監督と出会い、スタジオジブリ作品の製作にどうつなげていったのか。年代別に時代背景とともに書籍を展示することで、鈴木さんの頭の中をちょっと“のぞき見”するような感覚でジブリ誕生の秘密に迫ることができる。

 展覧会は、鈴木さんの足跡をたどる展示のほかに、ジブリ作品の名場面を背景に鈴木さん直筆の書をつり文字にして展示したコーナーや、「千と千尋の神隠し」に登場する油屋をモチーフにした空間に高さ約3メートルの巨大な湯婆婆と銭婆がいるおみくじスポット、平日にはトトロのフォトスポットも出現する。アンバサダーを務めるモデルでタレントの滝沢カレンさんと講談師の神田伯山さんが音声ガイドを担当した。

 6月19日まで開催。休館日は月曜だが、5月2日は臨時開館。各日午前10時~午後6時(金曜は午後7時半まで、最終入館は閉館の30分前)。当日券は一般・大学生が1600円、中・高校生が1300円、小学生が1000円。グッズ付きチケットなども用意している。詳細は公式サイトを参照のこと。

 ◇TVアニメ『平家物語』高野文子と映画『犬王』松本大洋 キャラクター原案展示

 テレビアニメ「平家物語」のキャラクター原案を担当したマンガ家の高野文子さんと、劇場版アニメ「犬王」のキャラクター原案を担当したマンガ家の松本大洋さんの原案などを展示するイベント「TVアニメ『平家物語』高野文子と映画『犬王』松本大洋 キャラクター原案展示」が、京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で開催中だ。

 アニメ「平家物語」は、作家の古川日出男さんが「平家物語」を現代語訳した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集09 平家物語」(河出書房新社)がベースになっている。「犬王」は同じく古川さんの小説「平家物語 犬王の巻」(河出文庫)が原作で、共に「サイエンスSARU」がアニメ化。これらの共通点があることから、イベントが実現した。

 高野さんの「平家物語」、松本さんの「犬王」の両作のデザイン原案や場面写真、アフレコ台本など約45点を展示。

 会期は6月27日まで。毎週火曜、水曜は休館(5月3、4日は開館)。各日午前10時半~午後5時半(最終入館は午後5時)。入場は無料(ただしミュージアムに入る場合は入場料大人900円、中高生400円、小学生200円が別途必要)。

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