黒島結菜:映画「鋼の錬金術師」でアクション初挑戦 不安も“エド”山田涼介の言葉で「楽になりました」

映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」の場面写真 (C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
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映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成」の場面写真 (C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会

 荒川弘さんの人気マンガを実写化した映画2部作「鋼の錬金術師 完結編 復讐(ふくしゅう)者スカー(5月20日公開)/最後の錬成(6月24日公開)」(曽利文彦監督)の新たな場面写真が、4月23日に公開された。シン国の第十二皇子リン・ヤオ役の渡邊圭祐さん、リンの護衛ランファン役の黒島結菜さん、ランファンの祖父フー役の筧利夫さん、第十七皇女メイ・チャン役のロン・モンロウさんが映し出されている。

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 大の原作ファンだという渡邊さんは「学生のころから読んでいて、(映画の)1作目で佐藤隆太さん演じるヒューズのシーンは涙なしでは見られないほど好きなんです」とコメント。「オファーのお話をいただいた時は、逆に『自分で大丈夫か?』とプレッシャーを感じましたが、撮影に入るまでの期間は楽しみにしながら毎日準備をしていました」と明かした。
 
 また、リンはホムンクルス(人造人間)のグリードに体を乗っ取られる。リンを演じる上では「飄々(ひょうひょう)とした一国の王子の気品と自信を持ちながら、一方でどこか頼りなく情けないリンらしさが垣間見えるように精いっぱい尽力いたしました」と話し、グリードに体を乗っ取られた後は「獣のような荒々しさを出すためにも何かを見る時は、下から見るようにすることを意識していました」と語った。

 本作でアクションシーンに初挑戦した黒島さんは、「運動は得意な方なので、撮影前は大丈夫かなと思ってはいたのですが、アクションの動きは運動神経が関係ないんだなと実感しました。小柄なランファンの力強さを出すことがとても難しかったです」と苦労を告白。

 撮影では「(エド役の山田涼介さんが)『気にせずぶつかって来ていいよ』と言ってくださって、その言葉のおかげでとても楽になりました」といい、「私の動きに合わせて動いてくださってとても助かりました」と話した。

 筧さんも渡邊さん、黒島さんと共に劇中でアクションを披露。「撮影の2カ月前に最初のアクション稽古(けいこ)があったのですが、久しぶりのアクションだったので、『これは鍛え直さないとまずい』と思い、そこから改めてよりハードな自主トレーニングを始め、なんとか夏のアクションシーンの撮影に間に合わせることができました」と裏話を語った。

 中国出身のロン・モンロウさんは、本作で日本の長編映画に初出演。「最初は信じられませんでした。中国でも日本でもすごく有名なマンガ作品の映画に自分が出ることが想像できなかったですが、とにかくうれしかったです」とコメント。

 「日本語の台本をもらったばかりの時は難しくてできないなと思いました。家の壁に台本を貼っていつでも練習できるようにして、何回も何回も繰り返し練習をしました」といい、「徐々に良くなっていき、撮影の時は練習の成果を発揮できたのではないかと思います」と手応えを明かした。

 「鋼の錬金術師」は、「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で2001~10年に連載された。錬金術が科学のように発達した世界を舞台に、エドとアルの兄弟が、失った体を取り戻すため「賢者の石」を探す旅に出る……というストーリー。アニメ化もされ人気を博した。2017年には1作目の実写映画が公開された。

 新作は、マンガ「鋼の錬金術師」の連載20周年を記念した新プロジェクトとして公開される。2部作の前編となる「復讐者スカー」は、“傷の男(スカー)”(新田真剣佑さん)を中心とした物語。かつて国軍によって滅ぼされたイシュヴァールの民の復讐のために、すべての国家錬金術師の抹殺を誓うスカーが、エドと相対することになる。後編「最後の錬成」は、ホムンクルスたちの生みの親“お父様”(内野聖陽さん)との戦い、その後のエドとアル(水石亜飛夢さん)、仲間たちの物語が展開し、原作の最終話までを描く。

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