ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
鳥山明さんのマンガが原作の人気アニメ「ドラゴンボール」の劇場版アニメ21作目となる「ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー」が、6月11日に公開される。、2018年12月公開の前作「ドラゴンボール超 ブロリー」以来となる劇場版で、孫悟飯とピッコロの師弟が活躍することも話題になっている。ピッコロは人気キャラクターではあるが、「ドラゴンボール超」では、活躍がやや控えめな印象もある。新作でピッコロの活躍を楽しみにしているファンも多いはず。「ピッコロ風に言えば『待たせたな!』ですね」と話すピッコロ役の声優の古川登志夫さんに、ピッコロへの思いを聞いた。
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「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」は、原作者の鳥山さんが脚本、キャラクターデザインを担当。悟飯とピッコロの師弟コンビが、レッドリボン軍、新たな人造人間と激突する。
「悟飯とピッコロは近年、立ち位置的に割と控えめな感じでしたからね。ピッコロは近年は脇に回り、悟飯の家政婦みたいになっていましたから(笑い)。その2人がフォーカスされることが、うれしかったですね。ピッコロの出番が多いんです。せりふも多いです。台本の出番のあるページを折るのですが、出ていないところを折った方がよかったくらいでした。活躍する場をいただけて、燃えてきましたし、楽しかったです」
古川さんが演じるピッコロは、1986~89年放送のテレビアニメ第1作「ドラゴンボール」でピッコロ大魔王の分身“マジュニア”として初登場した。悟空の敵として登場するが、共闘する中で、仲間になる。古川さんは「僕はピッコロが一番好きなんです」と特別な思いがある。
「フィギュアもいっぱい集めています。ただのピッコロオタクですよ(笑い)。最初は悪役として登場しますが、悟飯を訓練する時に優しさ、思いやりを見せる。こわもてだけど、優しさがあるという両面を備えていて、そこが魅力だと思っています。幅が広いので、そこをうまく出すことができれば魅力的になるのかな」
ピッコロは、クレバーにも見える。古川さんの演技によるところも大きいのだろう。
「単なる悪役ではなくて、彼の内面性、メンタルの部分を出せれば格好よくなるのかな?と考えています。幅を表現すれば、魅力的なキャラクターになるというのは、ほかの作品でもそういう探り方をするのですが、ピッコロはその典型なのかもしれません。ただ、僕の声はハイバリトン、高い方なので、低い音にちょっと苦労したんです。戦う時は、高い音を使いますが。しゃべる時は、低めなので、表現のバリエーションで苦労したところもあります」
新作は、悟空、悟飯などを演じる野沢雅子さんと2人で収録することが多かったという。野沢さんと“共闘”して激しいバトルを繰り広げた。
「師弟共闘ですし、2人の関係が強調されています。戦いは大変でした。絵が早く動くので、動体視力的に追いつくのが大変でして。何回も見て、収録に備えました。さまざまな掛け声を繰り出さないといけないですし、今回苦労したところの一つですね」
長年、共演してきた野沢さんについて「深夜2時でもかめはめ波を打てますから。いつも元気ですよね。普通の人ではありません」と語る古川さん。野沢さんを役者、人として尊敬している。
「演技力もすごいのですが、いつも他者に気を配っていらっしゃるところがすごいですよね。人格者なんです。優れた表現者は、人間としても魅力的です。野沢さんはまさにそうなんです。新人が緊張してると、肩の力を抜いてあげるなど気遣いがあり、本当に優しく接しています。主役が一番大変なので、なかなか人のことを構っていられないものなんですけどね。追いかけても、追いつけない。本当にすごい方です」
新作は、古川さんが演じるピッコロ、野沢さんが演じる悟飯の共闘が大きな見どころになる。
「ドラマパート、バトルパートのバランスが非常にいいんです。鳥山先生ご自身の手による脚本ということなので、まさに『ドラゴンボール』という世界観で、ワクワクしました。今までと違う切り口もありますし、仕掛けがあり、進化しているところもあります。映像的にも進化していて、こういう表現するのか!と驚きますし、とにかくキレイです。大画面で見たい作品に仕上がっています。面白いですよ。僕自身が大満足してますし、おそらくファンの方たちも満足いただける作品になっているはずです」
古川さんが太鼓判を押すのだから、期待が高まる。ワクワクしながら公開を待ちたい。
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