綾瀬はるか：長谷川博己を「ピロちゃん」呼び　本人赤面で会場ほっこり

　俳優の長谷川博己さん、女優の綾瀬はるかさんが6月11日、東京都内で行われた映画「はい、泳げません」（渡辺謙作監督）の公開記念舞台あいさつに出席。綾瀬さんが長谷川さんのことを「ピロちゃん」と呼ぶ場面があり、観客の笑いを誘った。

ウナギノボリ

インタビュー：筧美和子　30歳、原点のグラビアに立ち返った

　この日、会場には女性ボーカルユニット「Little Glee Monster（リトグリ）」も登場し、主題歌「生きなくちゃ」の特別バージョンを生歌唱する流れに。司会者から「長谷川さんと綾瀬さんは生で聴くのは初めて？」と聞かれると、綾瀬さんは長谷川さんに回答を促すように「ピロちゃん」と声をかけた。客席からくすくすと笑いが起き、長谷川さん本人も赤面しながらも「はい、ピロちゃん（生で聴くのは）初めてです」と応じ、会場はほっこりとした雰囲気に包まれた。

　リトグリの歌唱が終わると、長谷川さんは「感動しました。最初3人がハモったときは泣きそうになって、『いかん、いかん』となりました。本当にすてきな歌声で、癒やされます。今日聴けたのが一番の幸せ」と感激しっぱなし。綾瀬さんも「鳥肌が立ちました。一気に世界観に引き込まれた」と絶賛した。

　映画は、高橋秀実さんの同名エッセー（新潮社）が原作。水に顔をつけられないカナヅチの哲学者・小鳥遊雄司（長谷川さん）が、水泳を教える熱血コーチ・薄原静香（綾瀬さん）と出会ったことをきっかけに目をそらしてきた現実問題と向き合い、再生しようと奮闘する姿を描く。

　劇中では水中で抱き合うシーンがあるが、長谷川さんは「なかなか大変だった」とコメント。「とにかく潜っていなきゃいけないので、潜るために2人で一斉に息を吐いて吸って潜った。いろんな気持ちを抱えての撮影だったので、それがバレないといいな」と苦労を語ると、綾瀬さんが「撮影では腰に重りをつけた。じゃないと浮いてきちゃうんで……」と明かした。

　最後に「人生で大切にしていること」を聞かれると、長谷川さんは「難しい質問」と悩みながら、「俳優は自分の気持ちを偽らないといけない。大事なことは、やっぱり自分の気持ちには正直になること。表に出さないけど、内側では正直に思っていることを常に持っていたい」と回答。綾瀬さんは「なるべく、あるものに目を向ける」とし、「ないものに目を向けやすいけど、元気に起きて仕事ができているとか、ささいなことを忘れないようにしている」と語っていた。