アンチヒーロー:“伊達原”野村萬斎に「名悪役が爆誕」「助演男優賞」の声(ネタバレあり)

ドラマ「アンチヒーロー」最終回の一場面(C)TBS
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ドラマ「アンチヒーロー」最終回の一場面(C)TBS

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」最終回が6月16日に放送された。東京地方検察庁の検事正・伊達原を演じた野村萬斎さんについて、SNSで「最高だった」といった声が上がった。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 最終回では、12年前の糸井一家殺人事件について、殺人の重要な証拠である鑑定書が伊達原によって改ざんされていたことが明らかになった。伊達原が被告人として起訴された裁判で、緑川(木村佳乃さん)は「志水さんのアリバイを示す動画をもみ消したという証言もありますが、それについては?」と問いかける。ところが、伊達原は「記憶にありません」というのだった。

 証言台に立った明墨(長谷川さん)は「伊達原さん、あなたが娘さんと過ごしたこの12年間、どうでしたか? さぞ幸せだったことでしょう。ですがそれはあなたが志水さんと紗耶さんから奪った人生の上に成り立っているんです」と伝える。

 「ざれ言だよ、バカバカしい。きれいごと言うな!」と声を荒げた伊達原は、「競い合い、奪い合う。それがこの世の中だ。守りたいものを守るためには、他人を蹴落としてでも勝ち上がるしかない!」と言い放つ。

 さらに、「志水には容疑をかけられるだけの原因があった。横領に手を染めた犯罪者だぞ! 社会的信用を失い、家族を失って当然だろう。それを全て私のせいにするのか! この社会は一度でも道を踏み外した者に二度とチャンスを与えない。誰もが勝ち上がるために必死な世の中で、足を踏み外した人間は踏みつけにされる。それが真理だ、現実なんだよ!」と続ける。

 そんな中、明墨は「大切な人を守るためなら誰しも人を殺す。たしかに今の私は殺すでしょう。だがそれだけではありませんよ。地獄へと引きずり下ろし、二度とはい上がれないよう見張り続けます。あなたが自分の罪を悔い、償いたいと思うその日まで。共に地獄に落ちましょう」と言って不適な笑みを浮かべる。伊達原はそんな明墨をにらみつけて……。

 SNSでは「野村萬斎の悪役、最高だったなあ」「このドラマから野村萬斎という名悪役が爆誕! もう最高に良かった」「野村萬斎、助演男優賞だよ。めっちゃ悪役上手」「野村萬斎さんの演技が圧巻。普段はあんなに穏やかで優しそうなのに、演技力すごいなぁ」「これからの悪役キャラは野村萬斎だなぁって思った」といった声が続々と並んだ。

 ドラマは、法に触れない範囲内で手段を選ばない「アンチ弁護士」の明墨を通し、視聴者に「正義とは何か?」を問い掛け、スピーディーな展開で「常識」を次々に覆す法廷エンターテインメント。脚本は山本奈奈さんらのオリジナル。

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