解説:「アンチヒーロー」真犯人は? 白木と明墨の関係は? 緑川の元夫の正体… 続編を予感させる未回収ネタまとめ

ドラマ「アンチヒーロー」で主演した長谷川博己さん
1 / 1
ドラマ「アンチヒーロー」で主演した長谷川博己さん

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めた、TBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」は、先週6月16日に最終回を迎えた。糸井一家殺人事件で犯人とされた死刑囚・志水(緒形直人さん)の冤罪(えんざい)を巡るストーリーは大団円となったが、真犯人は見つかっていない。そのほか、続編を予感させる“未回収”のネタをまとめた。

あなたにオススメ

 ◇真犯人は「まだのうのうと生きている」

 ドラマは「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨(あきずみ、長谷川さん)を通して、視聴者に「正義とは何か?」を問い掛ける“逆転パラドックスエンターテインメント”。脚本は4人の脚本家によるオリジナル。

 最終回では、12年前の糸井一家殺人事件の再審請求が通り、死刑判決が下っていた志水の冤罪は確定的となった。釈放された志水は、拘置所の外で待っていた娘の紗耶(近藤華さん)と抱き合って再会を喜び、視聴者の涙を誘った。

 志水の冤罪は晴れそうだが、真犯人は描かれなかった。飯田和孝プロデューサーは「あえて(真犯人を)出していない」といい、「だから真犯人は、まだのうのうと生きていると想像できるので、そこを膨らませると面白いだろうなと、キャストの皆さんと妄想したりしました」と明かす。このことからも続編が期待されるが……。

 ◇「先生も忘れてるんじゃない?」白木と明墨との接点は?

 第8話(6月2日放送)では、パラリーガルの白木(大島優子さん)が過去を語るシーンがあった。

 弁護士の紫ノ宮(堀田真由さん)が「志水さんの事件のこと、最初から聞いてたんですか?」と白木に問いかけると。「まあ大体のことは」と明かした白木は、「先生が弁護士になったきっかけみたいなことだし」と話す。

 会話の中で、紫ノ宮が「白木さんは、なんでこの事務所選んだんですか?」と聞くと、「う~ん……きっともう、先生も忘れてるんじゃない?」と語った。

 白木の経歴について、飯田さんは「企画書の設定では、大学検定を取った努力家だったりするんです。お嬢様だけれども自分はその型にはまらず、反発して飛び出してキャバクラに勤めて、そこをやめて明墨の事務所に入った」と明かしていた。

 明墨が忘れているんじゃないかという白木が明墨の事務所に入ったいきさつは? 接点はどこにあったのだろうか……。

 ◇緑川の「前の旦那」の存在 現在は?

 第5話(5月12日放送)では、明墨が弁護を担当する連続不同意性交事件で、千葉県警が事件をねつ造していたことが明らかになる。

 検察官の緑川(木村佳乃さん)に検事正の伊達原(野村萬斎さん)は、「本当に警察にはあきれたね、証拠ねつ造しないと逮捕できないなんて!」と怒りを爆発させた。そして「確か前の旦那さん、東大卒の警察官僚だったよね? ちょっとお願い聞いてくれる?」と緑川に頼みごとをしていた。

 その後、紫ノ宮の実父で、千葉県警刑事部長の倉田功(藤木直人さん)が逮捕された。結局、緑川が元旦那に手を回すことなく、伊達原が手を回して倉田の逮捕に踏み切ったようだが、緑川の元旦那とはどんな人物なのか? また、緑川に離婚歴があることは分かったが、現在は?

 ◇青山の妻として山本未來が登場 「続編を確信」の声も

 また最終回で、パラリーガルの青山(林泰文さん)の妻役で山本未來さんが登場した。青山の家庭の朝のシーンで、妻が「気をつけてね、いってらっしゃい」と青山や子供を送り出す場面や、伊達原が12年前に不正を行ったことを報じる新聞を読んでいる様子が映し出された。妻の胸には弁護士バッチがついていて弁護士であることも分かった。事前に告知しないサプライズ登場で、山本さんが出てきたことに驚いた視聴者も多く、このことで「続編を確信した」という声もあった。

 さらに、伊達原が糸井一家殺人事件をきっかけになぜ出世していったのかなど、描かれていないネタは数多い。第1話から見直して未回収ネタを探しつつ、続編の知らせを待ちたい。

テレビ 最新記事