悪女(わる):忘れられない「ハケンの品格」の“衝撃” お仕事ドラマで描く恋愛の塩梅 Pに聞く

連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」のプロデューサーを務める小田玲奈さん
1 / 3
連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」のプロデューサーを務める小田玲奈さん

 女優の今田美桜さん主演の連続ドラマ「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」(日本テレビ系、水曜午後10時)が6月15日に最終話を迎える。女性の活躍がテーマの“お仕事ドラマ”だが、今田さん扮(ふん)する田中麻理鈴をめぐる恋愛要素も視聴者の関心を集めている。“お仕事ドラマ”で描く恋愛要素は、ともすれば不要にも思われがちだが、場合によっては作品を彩る大きなエッセンスにもなり得る。仕事と恋愛のちょうどいい塩梅(あんばい)について「何度やっても分からない」と語るプロデューサーの小田玲奈さんと、諸田景子さんに今作における仕事と恋愛のバランスについて聞いた。

 ◇最初から“仕事に恋に大忙し”は冷めちゃう

 原作は、女性向けマンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で1988~97年に連載された深見じゅんさんの「悪女(わる)」。1992年に女優の石田ひかりさん主演で実写化されていて、30年ぶりの再ドラマ化だ。運良く大手IT企業に入社したものの窓際部署に配属された麻理鈴が、クセ者社員らの抱える問題にぶつかりながら、出世の階段を駆け上がる姿を描く。

 麻理鈴が憧れのT・Oさん(向井理さん)を原動力に社内で奮闘する中で、先輩の小野忠(鈴木伸之さん)、後輩の山瀬修(高橋文哉さん)も麻理鈴に好意を抱くようになった。視聴者からは「恋愛話もうまいこと盛り込んでいる」「お仕事パートと恋愛パートのバランスが絶妙」といった声がSNSなどで上がっている。

 小田さんは印象に残っているお仕事ドラマとして、2007年に日本テレビ系で始まった連続ドラマ「ハケンの品格」シリーズを挙げる。

 「お仕事ドラマだと思って見たら、途中で急にラブ(の要素)が入ってきた衝撃が忘れられません。初めから『仕事に恋に大忙し』と言われると見ないものが、良いタイミングでガッと心をつかまれるとハマっちゃう、みたいなものを意識しています」

 しかし、仕事と恋愛のちょうどいい塩梅について「何度やっても分からないです」と口にする小田さん。「お仕事ドラマを描くときに、あまりにもオフィスラブばかりだと私は冷めちゃうんです。でも、結局盛り上がったのはラブなこともあるんです。だからと言って、初めから(恋愛要素を)多くしたら視聴者が付いてきたか分かりません」と語る。

 麻理鈴の恋愛要素について、諸田さんは「麻理鈴が仕事を頑張るモチベーションは、手の届かないT・Oさんに対するラブです。なので、小野忠や山瀬くんのラブ度合いが最初から強いと、麻理鈴の頑張る原動力がぶれてしまうと感じました」と明かす。

 小田さんは「3話で小野忠とキスぐらいしたかったけど、それでは麻理鈴が汚れてしまいます」と冗談を交えつつ、「連ドラは10話では足りないと思います。6、7話を越えるとキャラクターが自由に動き始めて、視聴者もいろいろなキャラクターを楽しみに見られるようになるので、本当は2クールあったほうがドラマは盛り上がります」と持論を述べる。

 ◇

 清掃アルバイトの頃から麻理鈴に思いを寄せる山瀬は第9話で告白したが、恋は成就しなかった。麻理鈴を支えてきた良き理解者の小野はどう動くのか、麻理鈴とT・Oさんの関係に変化は訪れるのか。最終話は、“お仕事ドラマ”としてだけでなく、麻理鈴をめぐる恋愛模様の“結末”にも注目してほしい。

写真を見る全 3 枚

テレビ 最新記事