上白石萌歌:初の朝ドラは「長距離走みたい」 まだまだゴールは先?

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で比嘉歌子を演じる上白石萌歌さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で比嘉歌子を演じる上白石萌歌さん(C)NHK

 黒島結菜さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、歌が大好きなヒロイン一家の三女・歌子を演じている上白石萌歌さん。2012年の女優デビューから10年、初の朝ドラで、自身の名前と同じ“歌”の文字が入った登場人物を演じるという運命的な巡り合わせに「これまで演じてきた役以上に、歌子にはとてもシンパシーを感じながら演じています」と話す。歌子を演じる上で心がけていること、そして話題になっている歌唱シーンなどについて話を聞いた。

 ◇歌唱シーンへの思いは 

 上白石さん演じる歌子は、幼い頃から病気がちで、強烈にシャイな性格。歌をこよなく愛している。以前は、恥ずかしさから、家族以外の前ではなかなか歌うことができなかったが、音楽教師・下地響子(片桐はいりさん)との出会いもあり、成長するにつれ、シャイな性格を徐々に克服していった。

 歌子はシャイな性格から、これまで自身の思いを口に出すよりも、大好きな歌を歌うことで表現することが多く、上白石さんは劇中、「翼をください」「椰子(やし)の実」の独唱を披露し、視聴者の心を打ってきた。

 「『翼をください』は、自分が持っていない人と同じような健やかさを羨む気持ちがあったり、どの曲も、そのときの歌子の心境に添っているような曲だと思います」と説明。「また、比嘉家のそのときの状況とリンクしているなとも思っていて。家族を“つなぐ”のが、歌子の歌であるといいなとも思いながら歌っています」

 上白石さん自身、歌手としても活動しているが、女優と歌手の両立が、役にも生かされているのだろうか?

 「ここまで歌う役というのはなかなかないと思うので、普段音楽をやっていることが多少生かされているかもしれませんが、あくまで役の中で歌うということを一番大事にしています」と力を込める。

 「役として歌うときはその役の延長線上に歌があるので、普段歌っているときとは自分の中では全然違うなって思っていて。そのときの歌子の心情を乗せられるよう意識したり、歌子はシャイな性格から緊張してうまく歌えなかったりすることもあるので、その緊張感が伝わるように気を付けながら歌っています」

 ◇“吹き替えなし”三線シーンは「まだまだガチガチ」

 「長年の夢であり、目標であった」という朝ドラ出演。撮影については、「同じ役と1年間向き合う経験がなかったので、長距離走みたいなというか、まだまだゴールが先にある感じがします」といい、「ゴールに向かってどうやって、歌子という役の成長を見せられるか日々考えながら演じています」と話す。

 登場人物の人生を丁寧に描く朝ドラの難しさも感じている。

 「先週は16歳だったのに、今度は28歳を撮ったりとか……撮影順もバラバラで、自分の年齢を超えることもあるので、そこの撮影感覚の難しさは感じています」

 今回、吹き替えなしで三線(さんしん)にも初挑戦した。「すごく難しくて……。三線自体、今まで一度も触れたことがなかったし、そこに初めての沖縄言葉での弾き語りも加わって……」と笑う。「練習はしたのですが、まだまだガチガチです。でも弾いていると、沖縄の空気をどことなく感じられて、楽しいので、家でもよく弾いています」と語っていた。

 「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの脚本家・羽原さんのオリジナル作品。沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子(黒島さん)たち4兄妹(きょうだい)の笑いと涙の物語。

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