荒川弘さんの人気マンガ「鋼の錬金術師(ハガレン)」が原作で、人気グループ「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんが主演を務める実写映画シリーズの完結編が、「鋼の錬金術師 完結編 復讐(ふくしゅう)者スカー/最後の錬成」(曽利文彦監督、5月20日・6月24日公開)として2カ月連続で公開される。アメストリスの大総統キング・ブラッドレイ役の舘ひろしさんに、役作りやブラッドレイというキャラクターについての印象などを聞いた。
2017年公開の実写映画の続編は、2部作で原作の最終話までを描く。前編となる「復讐者スカー」は、かつて国軍によって滅ぼされたイシュヴァールの民の復讐のため、国家錬金術師の抹殺を誓う“傷の男(スカー)”(新田真剣佑さん)が、エド(山田さん)と対峙(たいじ)する……というストーリー。後編「最後の錬成」は、ホムンクルスたちの生みの親“お父様”(内野聖陽さん)との戦いや、その後のエドとアル(水石亜飛夢さん)、仲間たちの物語が展開する。
衣装も決まっていましたのでスタッフの方の力が大きいと思います。ただ汽車から降りてくるファーストシーンで、帽子をかぶって降りたいと言ったのですけど、監督からOKが出なくて。監督のおっしゃる通りに帽子なしでやったのですが、歩いて去って行くところだけは最後の抵抗で帽子をかぶって行きました。
自分が人間でありながら、ホムンクルスにさせられたというか。それを背負っている部分はやっぱりあると思います。その部分はどこかで出していきたいなと思って演じていました。特に何をというのではなく、意識の中でやっていくという感じですね。
そう感じてもらえるのは、スタッフの皆さんが用意してくれる衣装などがそういうふうにさせるのでしょうね。私は何も意識することはなかったですね。
人っていつも何かを必ず背負っていると思います。ブラッドレイは人間でありながらホムンクルスにされた自分の運命みたいなもの背負って生きているけど、だからといってそれを否定するわけでもない。そういうことは普通の人間にもあって、それぞれがそれぞれのことを背負って生きているという意味では同じかなと感じました。
「アルキメデスの大戦』の山本五十六は実在した人物がモデルなので、今回のように実在しないマンガキャラクターをやるのはまた違いますね。デビュー当時にやった「男組」というマンガの流全次郎(ながれ・ぜんじろう)もそうでしたけど、マンガを超えるというのはなかなか難しいところはあると思います。
基本的にはマンガはそこに絵があるので、そういう意味では語弊を恐れずに言うと絵に“しばられる部分”と、それと別にはもっと“膨らませていく部分”と両方ありますね。
実はあまり役作りというのは気にしていません。台本をもらって役を大体イメージしますが、それと同時に役をちょっと否定する部分を少しどこかで意識する。ただ書かれている部分だけじゃなく、それを否定していく部分も少し意識しながら役を作っていくという部分はありますね。
すごく暑かったことはよく覚えています。ブラッドレイはかなり厚手で真冬のコートのような感じなので、暑い中で着ていると立っているだけでも大変でした。アクションシーンでは脱いでいたので良かったですけどね。
あと現場にはいつもコーヒーを持っていくのですが、山田さんと(セリム・ブラッドレイ役の)寺田心君に、「どうぞ」というのもありました。
二刀流というのは本当に難しい。スタンドインの方の力も借りつつ、アクションは一生懸命やりましたから見ていただければ。マンガに少しでも近づけていればいいなと思っています。
すごく躍動感があります。僕がストーリーをしっかりと理解ができていない部分があっても、そういったことを関係なく魅せてしまう力がありますね。映像もそうですけど、それはやっぱり山田さんの力だと思います。
やっぱり山田さんでしょうね。キャラクターにすごくマッチしていると思います。それと(グラトニー役の)内山(信二)さんかな。頭がボコボコって動いちゃって、彼はすごいなと思いました。
ブラッドレイに見えるように頑張りましたので、その頑張り具合を見ていただければうれしいです。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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