カメの甲羅はあばら骨:劇場版アニメが10月公開 清水尋也が主人公の“カメ”役 磯村勇斗が声優初挑戦で“カエル”に

劇場版アニメ「カメの甲羅はあばら骨」に声優として出演する磯村勇斗さん(左)と清水尋也さん(C)2022 カメの甲羅はあばら骨製作委員会(C)川崎悟司/SBクリエイティブ
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劇場版アニメ「カメの甲羅はあばら骨」に声優として出演する磯村勇斗さん(左)と清水尋也さん(C)2022 カメの甲羅はあばら骨製作委員会(C)川崎悟司/SBクリエイティブ

 動物の体を人体で表した動物図鑑「カメの甲羅はあばら骨」(SBクリエイティブ)がアニメ化され、劇場版アニメとして10月に公開されることが6月30日、分かった。動物の体のしくみを人間の体で表現したカメ人間やカエル人間などの“動物人間”が登場する図鑑で、アニメは普通の高校を舞台に動物人間たちの青春が描かれる。俳優の清水尋也さんが主人公・カメ田カメ郎の声優を務め、磯村勇斗さんがカメ田のクラスメート・カエル川エル隆役として出演する。磯村さんは声優初挑戦となる。

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 アニメは、ショートアニメ「貝社員」などのモリ・マサさんが監督を務め、ドラマ「時効警察はじめました」などの田中眞一さんが脚本を手がける。タイプゼロが制作する。河川敷の芝生に寝そべるカメ田とカエル川が描かれたティザービジュアル、二人が登場する特報も公開された。

 清水さん、磯村さん、モリ監督、脚本の田中さんがコメントを寄せており、作品にちなみ「好きな骨」も紹介している。清水さんは「お話をいただいた際は、『カメ役!?』と思わず聞き返しましたが、役者としてまた一つ貴重な経験をさせていただけました。斬新な切り口で描かれた原作図鑑と、アニメの融合がまた違う面白さを生み出しています。いっぷう変わった青春ストーリー、ぜひ劇場でご覧いただきたいです」とコメント。好きな骨は頭蓋骨(ずがいこつ)で、理由は「動物によって形に個性があり興味深いから」と話している。

 磯村さんは「マネジャーさんから『シュールな作品のオファーが来ました』と言われて、読んでみたら本当にシュールで(笑い)。発想が面白く、台本には学校生活のあるあるが詰まっていたり、心に響くせりふがあったり。声優は初めてでしたが、演じてみたいと思いました。(清水)尋也くんと一緒にセッションを楽しめたらいいなと思って収録に臨みました。クセになってしまう作品なので、楽しんでいただけたらと思います」とコメント。好きな骨は大腿(だいたい)骨で、「太くてたくましい骨が魅力的! 自分の身体に埋まっていると思うと格好いいから」と理由を語っている。

 モリ監督は「あばら骨を打たれました。原作にて『骨の偉大さ』を知った時です。骨が変われば、世界が変わる、そんな王道青春あばら骨ムービーとなっております。『最近あばら骨たたいてないな……』という方は、ぜひ劇場にあばら骨を運んでいただけますと幸いです」とコメント。好きな骨は人さし指の骨で、「一番使っている気がします。ここでねぎらっておきたいです」と話している。

 田中さんは「もし人間が動物の骨格を持っていたらという奇想天外なコンセプトに驚いた。原作を読んだ。実に面白い。動物の特徴がとてもよくわかる。でも映画化するってどうやって? 散々悩んだ結果が高校生の青春物語。骨格の違いは個性の違い。僕はカメで、君はカエルかも。あばら骨ワールドを楽しんでください」とメッセージを送った。好きな骨はあばら骨で、「焼き肉でもフライドチキンでもリブが好きです」と話している。

 「カメの甲羅はあばら骨」は、2019年に発表された川崎悟司さんの動物図鑑。動物たちの体の仕組みを「人間の体を変形させる」ことで解説した異色の動物図鑑として話題になった。

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