俳優の滝藤賢一さんが、映画「ひみつのなっちゃん。」(田中和次朗監督、2023年1月13日公開)で、主演を務めることが7月6日、発表された。滝藤さんの映画主演は今回が初めてで、ドラァグクイーン(女装パフォーマー)のバージンを演じる。滝藤さんは「ドラァグクイーンとなった姿は、自分でも驚くほど美しいと思いました」とコメントした。
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映画は、大切な友人・なっちゃんの死をきっかけに集まった3人のドラァグクイーンを中心に展開。なっちゃんが“オネエ”と知らない家族のため、3人が普通のおじさんとして葬儀に参列するまでを描く。本作で映画デビューを飾る田中監督自らオリジナル脚本を書き上げた。
滝藤さんのほか、渡部秀さんと前野朋哉さんがバージンとともに旅をする2人のクイーンに扮(ふん)する。3人で旅をするきっかけとなる、なっちゃんの母親役は松原智恵子さんが演じる。
今までいろんな役をやらせてもらいましたが、ドラァグクイーン役のオファーは初めてだったので、とてもトキめきました! が、同時に難しいチャレンジになると覚悟しました。「ひみつのなっちゃん」は2020年撮影予定でしたが、コロナの影響で1年延期になり、より長く、作品、役と向き合うことができたのが幸運だったように思います。この映画の監修に入ってくださったクイーンのエスムラルダさんとお話しできる機会をいただいたのですが、役以上に人間としてためになることばかりでした。もちろん、役として迷いまくっていた私の道しるべとなりました。
舞台となった郡上八幡(岐阜県)は素晴らしい土地です。撮影初日の前日に監督と前野君、渡部君と夜の城下町をのんびり散歩したんですが、なんというか、汚れまくっていた心が洗われるような、不思議な感覚になりました。城下町から見上げる郡上八幡城(郡上市)はライトアップされていて神秘的だったなぁ。人が温かく、自然がいっぱいで、川がキレイ。温泉もあり、なにを食べても美味(おい)しかったです! 第二の故郷、終の棲家(ついのすみか)にしたいと思ったくらいです。あのコロナ禍に、東京から大人数で行った私たちを受け入れてくださった郡上八幡の方々には感謝しかありません。
ドラァグクイーンとなった姿は、自分でも驚くほど美しいと思いましたね。ヘアメークさんやスタイリストさん、スタッフの皆様のおかげです。新しい自分を発見しました(笑い)。皆様に見ていただけるのが楽しみでなりません。
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