仮面ライダー生誕50周年記念作品である「仮面ライダーリバイス」(テレビ朝日系、日曜午前9時)の映画「劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア」が7月22日に公開された。本作に大谷希望(おおたに・のぞむ)役で出演しているのが、人気ボーイズグループ「JO1」の豆原一成さん。大の仮面ライダー好きとして知られ、この日も出演を「最高です!」と満面の笑みで喜んでいた豆原さんに、仮面ライダーへの出演と変身という念願がかなった心境を聞いた。
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「仮面ライダーリバイス」は、五十嵐一輝(前田拳太郎さん)が、内に宿る悪魔バイス(木村昴さん)と契約し、“一人で二人”の仮面ライダーに変身して戦う物語。劇場版では、謎の組織によるハイジャック事件に巻き込まれた五十嵐元太(戸次重幸さん)と幸実(映美くららさん)や乗客を救うべく、一輝、大二(日向亘さん)、さくら(井本彩花さん)の五十嵐三兄妹が禁断の地「エリア666(トリプルシックス)」で激闘を繰り広げる。
今作への出演を聞いた時の心境を、「単純にうれしいし感動しましたが(聞いた時点では)実感がまだ湧いていませんでした」と明かす豆原さん。家族やJO1メンバーは「みんな喜んでくれた」といい、その喜んでくれる姿を見て、「自分も頑張らないとなって思った」と気を引き締めたという。
「家族は昔から自分が仮面ライダーを見ていることを知っているので、母親は涙してくれました。メンバーからも仮面ライダーのポーズを『ちょっとやってよ』と言われるようになったのは、自分が出演しなきゃできないようなイジりでもあるので、うれしいし楽しい」
以前から「仮面ライダーになりたい」と公言し、さまざまな仮面ライダーの変身ポーズを“完コピ”してきた豆原さんは、今作で仮面ライダーキマイラに変身。長年の夢を実現。「一生に一度は『変身』と言ってみたかった。実際に変身できる人は少ないので、経験できたことだけでもすごくうれしい」
変身シーンの撮影は強い思いを抱いて臨み、「100%、120%を出せました」とやり切った表情を浮かべる。
変身ポーズについては、衣装合わせで坂本浩一監督から「考えてきてほしい」と打診があり、撮影までの期間、JO1の振り付けを入れてみようと考えたり、過去の作品を見たりと検討を重ねたという。「現場には3パターンぐらい用意して行って坂本監督と相談し、“JO1っぽさ”と“ライダーっぽさ”を合わせたものになりました。JO1、大谷希望、仮面ライダーファンという全部が合わさったポーズになったのでは」と手応えを口にする。
仮面ライダーへの深い愛を持つ豆原さんだが、きっかけは何だったのか。
「1、2歳ぐらいのとき、父と『仮面ライダー555(ファイズ)』を見ていたのをきっかけに、おのずと『仮面ライダー剣(ブレイド)』『仮面ライダー響鬼(ひびき)』『仮面ライダーカブト』『仮面ライダー電王』『仮面ライダーキバ』と、その後の作品もずっと見ていました」
シリーズ作品を見続けている豆原さんに「一番好きな仮面ライダー」を聞くと、「難しいですね。結局、全部カッコいいし話は面白いので」と悩ましげな表情。そこで三つまでに絞ってもらったところ「仮面ライダーカブト」「仮面ライダーメテオ」「仮面ライダー555」の名前が挙がった。
「カブトが好きで、自分的にカブトは“最強”なのではと思っていて。電王も時を列車で超えますけど、カブトは『ハイパークロックアップ』すると、その瞬間飛べる。すみません、ちょっと語っちゃいますけど(笑い)。初めて『ハイパーゼクター』を手にするとき壊されてしまうのですが、主役の天道総司が『俺はすでに未来をつかんでいる』と言って手を上げると(ハイパーゼクターが)出てくるシーンがカッコいい! カブトはカッコつけだけど、それを実現しちゃうのが男前でカッコいい」
「『仮面ライダーフォーゼ』は作品としても好きで、中でも『仮面ライダーメテオ』が好き。悩むのが『仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダー555』。『仮面ライダーディケイド』も“最強”だなと思うし、『仮面ライダージオウ』でグランドジオウとディケイドが変身したジオウが戦うシーンも激アツで好きだけど、(三つ選ぶなら)やっぱり初めて見た555かな」と熱っぽく語る。
自身が出演することになった「仮面ライダーリバイス」ももちろん視聴しており、その印象を「話の内容がすごく好き。家族での共闘もそうだし、銭湯という守るべき場所と一輝のおせっかいな部分がキーワードになっていて、それを軸に話が進んでいるのが面白い」と絶賛する。
「仮面ライダーリバイス」での推しキャラはバイスで、「愛されキャラだけど、最初は幸実さんを食べようとしていた(笑い)。今となっては一輝と共闘し、バイスは一輝がいなきゃという感じが可愛い。ジャックリバイスが好きなので、バイス推しです」と推しポイントを説明する。
「仮面ライダー」作品の魅力を、「自分みたいに20歳超えても見ている人も多いし、お子さんでも多いし、自分より年上の方でも見ているというのがすごい」と切り出し、「先日、仮面ライダーショップに1人で行ったとき、女性やカップルで来ている方も見かけて、いろんな人から愛されている作品であることを肌で感じました。それは仮面ライダーにしかないと思う」とシリーズが愛され続けていることを体感したと口にする。
今作の見どころを「迫力満点だし、坂本監督なのでアクションも多く、役者さんも豪華な方がたくさんいるので、すべてが大迫力なところ」と語る豆原さん。注目してほしいところとして、「仮面ライダーキマイラへの変身。自分が夢に思っていた変身をスクリーンでやらせていただけたので、ぜひ見てほしい」と呼びかける。
「成長につながる作品でした。ドラマもそうですしアクションも経験できたので、(俳優として)そういう部分を今後もやっていきたい」と今後について語りつつ、「仮面ライダー好きなので、またいつかもう一回出演できたら」と尽きない“仮面ライダー愛”をのぞかせた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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