DAIGO:“料理スキルゼロ”から3カ月でめきめき上達 素直な姿勢と丁寧な手つき 「センスある」と講師も絶賛

料理番組「DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~」の司会を務めるDAIGOさん=ABCテレビ提供
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料理番組「DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~」の司会を務めるDAIGOさん=ABCテレビ提供

 “料理スキルゼロ”だったミュージシャンのDAIGOさんが料理にチャレンジする番組「DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~」(ABCテレビ・テレビ朝日系、月~金曜午後1時半)。今年4月に番組がスタートした当初は、調味料の計り方も知らないほどだったDAIGOさんが、持ち前の素直な姿勢と丁寧な手つきでめきめき上達しているという。「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」時代から同枠のプロデューサーを務める矢野政臣さんに、DAIGOさんの収録の様子などを聞いた。

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 ◇DAIGO「もっと家事の戦力になりたいと思っていた」

 「DAIGOも台所」は、今春に終了した長寿番組「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」の後継番組。月~木曜は辻調理師専門学校の講師が提案するレシピを紹介し、DAIGOさんが講師の手伝いをする。金曜日は人気料理コラムニストの山本ゆりさんにアドバイスをもらい、DAIGOさんが一人で料理に挑戦するという内容だ。

 1995年にスタートした「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」だが、27年の間に料理に対する世間の考え方も変化した。矢野さんは「主婦代表として上沼さんにお願いしていましたが、27年の間に時代が変わり、料理するのは専業主婦だけではなくなりました」という。「フルタイムで働く女性も増え、男性も家事や育児に積極的に関わるようになっている中、昼間の放送だけで本当に必要としている人に届いているのかな?という疑問が湧いてきた」といい、新番組では地上波放送だけでなく、ホームページ、インスタグラム、TVerの見逃し配信など、働く女性や男性でも情報が得やすいようにしようと、タッチポイントを増やした。

 “料理スキルゼロ”だったDAIGOさんを、司会に抜てきした経緯については、「そもそもDAIGOさんの名前は挙がっていたんですが、ちょうど周囲から『DAIGOさんが料理を始めたいと思っている』と伺ったんです。それでお願いしたところ、快諾していただきました。お子さんが生まれ、もっと家事の戦力になりたいと思っていたということで、タイミングが合ったんです」と明かす。

 長らく「主婦」が司会を務めていた枠に、「料理未経験者」を司会に据えることについて、当初は「大きな反発もあるかもしれないな……」と思っていたというが、始まってみれば「80代の父が台所に立つようになった」「6歳の子供が料理を手伝うようになった」など、好意的な反響が多かった。「料理初心者の男性であるDAIGOさんが不慣れながらも一生懸命料理する姿を見て、『視聴者にこれなら自分もできそう、やってみよう』と思っていただけたようで、うれしかった」と声を弾ませる。

 番組は変わっても、今のところ視聴率に大きな変化はないが、見逃し配信の再生数の増加やSNSの活性化など、狙っていた視聴者に届いていると実感できるようになったという、うれしい変化もある。

 番組で紹介するレシピは必ずしも初心者向けではないが、「初心者のDAIGOさんの目線を通して引っかかるポイントや、分かりにくい点を語っていただいています」という。

 ◇今ではイカをさばけるように

 DAIGOさんは野菜の皮むきや卵割り、調味料の計り方など、料理のいろはから挑戦。その様子はSNSでも話題になった。現在はイカをさばくなど、めきめきと料理スキルを向上させている。矢野さんも「めっちゃ上達しています。先生方も、最初のたどたどしいときから、『センスがある』とおっしゃっていました。真面目で、素直に話を聞き、ゆっくりと丁寧な手つきだったので、先生方は見抜いていたようです」と語る。

 15分の料理番組にもかかわらず、収録が30分以上かかる回もあるという。「金曜日はDAIGOさんに一人で料理してもらっていますが、時間をどれだけかけても慌てないんです(笑い)。オムレツをひっくり返す際も、『いきます!』と言ってから慎重になって、2分ほどひっくり返さないんです。こうしたマイペースさにのみ込まれ、平和で心穏やかな収録になっています」と笑顔で語る。

 平日毎日放送しているため、「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」時代から、収録は1日10本撮りだ。大阪での撮影は昼前から始まり、夜まで続くため、「あと30分で最終の新幹線が出てしまうというタイミングまで、収録が続くことがあるんです」と明かす。

 矢野さんは、「月~木曜も、本当はもっとDAIGOさんに先生のお手伝いをしていただきたいんですが、そうなると収録時間が足りなくなります。そこはジレンマですね」と語る。

 ◇タッチポイントを増やしたい

 今後は料理本の出版も企画しているといい、「番組で情報が追いきれないという声もあり、献立の悩みを解決できる手段を本で提供できると思います」という。

 「DAIGOさんが初回で、『27カ月続けたい』とおっしゃっていましたが、当たり前のように続いている番組になれたら」と期待を寄せる。「午後1時半開始という時間帯は、働いている世代はなかなか見られないので、毎日の献立に困っている方の役に立つように、これからも見逃し配信やSNSはもちろん、イベントや本、グッズなどの展開も積極的に行っていきたい」と前を見据えていた。

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