俳優の菅田将暉さんが7月31日、東京都内で行われた映画「百花」(川村元気監督、9月9日公開)の完成披露舞台あいさつに、共演の長澤まさみさんらと登場した。映画の内容にちなみ「忘れられない思い出」を聞かれた長澤さんが、「キャストみんなでごはんを食べに行き、その後一緒にカラオケに行ったのが楽しかった」と話すと、菅田さんは「その次の日、みんなでラーメンを食べに行ったら人がワーッとなりすぎちゃって食べられなかった」と回顧。続けて「みんながヘコんでいたら、長澤さんがずっと一発ギャグをいろいろやってくれて。そのギャグに救われました」と明かすと、会場から笑いが起こった。
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菅田さんの話を聞いたMCから「どんなギャグだったのか」と質問が飛ぶと、長澤さんは「それはだめだよ」と苦笑い。菅田さんは「どんなギャグかは言わない。というよりは、それはちょっと言えないギャグです(笑い)」と話し、再び会場の笑いを誘っていた。
また長澤さんは、3回目の共演にして初の夫婦役を演じた菅田さんについて、「(これまでの共演含め)時間を経て菅田さんを見てきた中で、初めて会ったときよりもすごくたくましくなっていた。この人ならついていけるという風格を感じました」と語った。
舞台あいさつには、原田美枝子さん、永瀬正敏さん、川村監督も出席した。菅田さんが原田さんとの共演で印象に残っていることを、「とあるシーンで、カットがかかった瞬間に僕の胸で原田さんが号泣していた。もちろんそういうシーンでもありますけど、そういうシーン関係なく嗚咽(おえつ)が止まらなくなり制御不能になっている原田さんを、気づいたら頭をなでていました」とコメント。
原田さんも「全然OKが出なくて、どうしたらいいか分からないで大変でしたが、最後に監督がOKと言ってくれたとき、そこは泣くシーンではないのですが涙が止まらなくなって。そうしたら菅田さんが『よしよし』って。まるでお母さんが子供をなだめるみたいになだめてくれた。とてもいい、忘れられない思い出ですね」としみじみ振り返っていた。
映画は、劇場版アニメ「君の名は。」(新海誠監督)などで知られる映画プロデューサーで小説家の川村さんの同名小説(文春文庫)が原作。菅田さんと原田さんがダブル主演を務める。レコード会社に勤務する葛西泉(菅田さん)は、社内結婚をして、まもなく子供が生まれようとしているときになって、日常が一変。記憶を失っていく母・百合子(原田さん)を目の当たりにして、封印していたはずの過去の記憶に向き合うことなる……という物語を描く。川村さんが監督と脚本を担当。川村さんが長編作品の監督を務めるのは今回が初となる。
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