森脇健児:地元・関西で「小さなことからコツコツと」 「パ・リーグ党芸人座談会」で感じた奇縁

番組「パ・リーグ党芸人座談会」に出演する森脇健児さん
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番組「パ・リーグ党芸人座談会」に出演する森脇健児さん

 1990年代に10本以上のレギュラー番組を持ち、全国区で活躍したお笑いタレントの森脇健児さん。現在は、地元・京都のローカル番組など関西を拠点にタレント活動を続けている。中でも2008年からカンテレで放送されている「パ・リーグ党芸人座談会」には初回から出演し続け、思い入れたっぷりの様子だ。今年も8月5日と12日の深夜に放送される同番組について、出演することになったいきさつや、パ・リーグの試合の楽しみ方など“パ・リーグ愛”について聞いた。

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 ◇パ・リーグを愛する芸人が集結「野球に詳しくなくても笑える」

 「パ・リーグ党芸人座談会」は、プロ野球パシフィック・リーグの各球団を愛する芸人たちが、試合中に起こった愉快なハプニングや、思い出の場面などについて語り合う関西ローカルの特番で、関西以外からも注目されている。森脇さんは、南海時代からの「福岡ソフトバンクホークス」のファン代表として、番組に初回から出演。「野球を知らない人にも笑ってもらいたいし、興味を持ってもらいたい」と狙いを話す。

 同番組には、森脇さんの他、お笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右さん(オリックス・バファローズ)、ちゃらんぽらん冨好さん(埼玉西武ライオンズ)、「トータルテンボス」の藤田憲右さん(千葉ロッテマリーンズ)、元日本ハムのエース、岩本勉さん(北海道日本ハムファイターズ)、かみじょうたけしさん(東北楽天イーグルス)が出演する。

 「実際に球場で、一般のお客さんと一緒に観戦して集めたネタを、みんなで出し合います。単なる珍プレー好プレーだけじゃなくて、ボールボーイのファインプレーとか、観客の面白い野次とか。たとえばホークスの観客席には、野次のプロみたいな方がいて、吉本(亮)選手(現コーチ)に向かって『おーい吉本、松竹(の芸人=森脇さん)が応援しとるぞー』って言っていた、とか(笑い)。みんなの出すネタが面白いので、野球に詳しくなくても笑えると思います」と見どころを語る。

 ◇試合には仕事抜きで足繁く通う 時には“遠征”も

 番組は狙い通り、幅広い層に受け、今年で15年目を迎えた。そもそも番組に出演することになったきっかけは、森脇さんが関西に戻ったばかりでくすぶっていたころ、以前一緒に仕事をした同局のスポーツ担当の社員と、偶然プライベートで再会したのがきっかけだったという。

 「たまたまその人とうちの子供の幼稚園が一緒で、僕が幼稚園のバザーで缶バッジを作ってた時に、その人が『森脇さーん、何してまんの?』って声を掛けてくれて、それからいろいろと一緒にやるようになったんです。バザーで、僕が一生懸命に缶バッジを作ってなかったら、この番組は生まれなかったかもしれない」と笑いを交えて語る。

 森脇さんは「どんな小さな仕事でもコツコツやっていたら、大きな仕事につながるんだなあ、と。特に関西の放送局って、一度作った番組や、一緒にやったタレントに愛があるのが、良いところだと思います」としみじみ。

 ネタ集めも兼ねて、時間があればホークスの試合に仕事抜きで足を運び、ネタになりそうなプレーがあると、番組のあるなしに関係なく、その担当者にすぐさまLINEを送っているという。関西だけでなく時には“遠征”することもあり、取材した7月中旬も「今週末には千葉ロッテとの3連戦で千葉へ遠征するつもり」と“野球小僧”のように目を輝かせていた。

 「パ・リーグ党芸人座談会 祝15年目突入!夏の陣SP」は、8月5日と12日の深夜1時25分にカンテレ(関西ローカル)で放送。

 (取材・文:吉永美和子)

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