井上咲楽：「新婚さんいらっしゃい！」山瀬まみの後任に「プレッシャー」　VTR見て相づち研究

　今年4月に長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい！」（ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後0時55分）の新MCに就任した井上咲楽さん。これまでは「結婚願望がない」と公言していたが、新婚カップルのエピソードを聞くにつれ、「『結婚って良いものなんだ』とほんのり思っています」と心境に変化があったと明かす。そんな井上さんにMCに抜てきされた際の心境や出演を重ねていく上での手応え、タッグを組む藤井隆さんについて聞いた。

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　◇「滝のような汗を流しながら、はじけている」藤井隆に「ついていきたい」

　「新婚さんいらっしゃい！」は、毎回2組の新婚カップルが出演し、新婚生活にまつわるエピソードを披露する番組で、1971年1月31日に放送を開始。桂文枝さんが初回から出演し続け、2015年には「同一司会者によるトーク番組の最長放送」として、ギネス世界記録に認定された。山瀬まみさんは1997年から25年間、アシスタントを務めた。

　藤井さんと井上さんはダブルMCという位置付けだが、実質、山瀬さんの後任として抜てきされた井上さんは、「うれしいという気持ちよりも、プレッシャーの方が大きかった」という。「芸能界の経験も違いますし、山瀬さんの独自の技もあるし、私はまだまだ。実際に、周りから『山瀬さんの時に（番組を）見ていた』という声も聞こえてきて、『本当にそうですよね』という気持ちです」といい、「桂文枝さん、山瀬まみさんが日曜のお昼の顔だ」と痛感したという。

　「山瀬さんのVTRを見て勉強させていただいています」と明かす。「私は今までアシスタントMCをやったことが少なく、バラエティーでも自分の話をすることがメインで、人の話を引き出すことはありませんでした。なので、どうやって相づちを打っているのかとか、分からなくなることもあるんです。山瀬さんはどうやって打っていたのかなあと、勉強させていただいています。スタッフさんからは、『山瀬さんは日本一のアシスタント』だと聞いていたので、プレッシャーでした」と振り返る。

　井上さん自身、「『どうしたらいい？』という思い」があったというが、「私以上に藤井さんは、プレッシャーがあったはず。横から見ていても、滝のような汗を流しながらも、はじけている姿を拝見して、私は藤井さんについていきたいと思いました」と尊敬のまなざしを向ける。

　◇「安心感のある」藤井隆に甘えて「伸び伸びと」

　4月に就任してからの手応えを聞くと、井上さんは「私はただひたすら、藤井さんにお任せして、笑っています」と語る。「自分の中では、結婚は未知なるもの」だといい、「『そんな時、どう思っているのかな？』と、ご夫婦の気持ちが気になることがあって。自分が結婚していない分、どうして結婚する流れになったのか、すごく気になるんです。そういうところを深く聞きたいなと思っています。（結婚に向けての）勉強会だと思い、楽しんでいます」という。

　MCでコンビを組む藤井さんについて「本当に優しい方です」と印象を語り、「体を使ってご夫婦のまねをされたりすることもあって、私も見習いたいと思うこともありますし、逆に『何やっているんですか！？』ってツッコミに回ろうかなと思う場面もあり、自分なりに考えながらやっているつもりです」と語る。

　「でも何をやっても、藤井さんが最後はまとめてくださるという安心感に甘えて、伸び伸びとやらせていただいています。カメラの回っていないところでも声をかけてくださって、藤井さんの温かい人柄に支えていただいています」と感謝の気持ちを語る。

　◇キャラが濃い新婚さんばかり　収録では「笑い疲れて」

　これまで「結婚願望がない」と公言していた井上さんだが、MCに就任して結婚観に変化はあったのだろうか？　「すぐに結婚したいということはありませんが」と前置きしつつ、「今まで『結婚って自由がなくなりそうで、どうなの？』と率直に疑問に感じていましたが、『結婚って良いものなんだ』とほんのり思うようになりました」と明かす。

　収録では、「40組以上のご夫婦を見て、幸せのお裾分けをしていただいています」といい、「出演者の皆さんはキャラが濃い方ばかりで、収録では笑い疲れてしまいます。いろいろなご夫婦の良いところを自分の中にため込んでいる状態です」と心境に少しずつ変化が出てきたようだ。

　そんな井上さんにとって、理想の新婚生活は？　「私はぬかをつけるのが趣味なので、だんなさんが私の知らない間にぬか床に野菜を入れていてくれて、混ぜたときに『この野菜何！？』って宝探しのように出てくるとうれしいですね。それが食卓に並んだりすると楽しいです」と思いをはせていた。