俳優の阿部サダヲさんが、2023年2月17日に公開される映画「シャイロックの子供たち」で主演を務めることが8月22日、発表された。原作は池井戸潤さんによる同名小説で、映画「空飛ぶタイヤ」(2018年)の本木克英監督らメインスタッフが再集結した。
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阿部さんが演じるのは、東京第一銀行の長原支店で、長年お客様係を担当している西木雅博。ある日、同支店で現金紛失事件が起こり、西木はこの事件の裏側を探ることに。その中で、ある事実にたどり着き、メガバンクを揺るがす不祥事が明らかになる。
西木と共に現金紛失事件を探ることになる北川愛理を上戸彩さん、田端洋司を人気グループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の玉森裕太さん。長原支店支店長の九条馨を柳葉敏郎さん、副支店長・古川一夫を杉本哲太さん、支店のエース・滝野真を佐藤隆太さん、滝野に近づく不動産会社社長・石本浩一を橋爪功さん、映画オリジナルキャラクターの長原支店に訪れる客・沢崎肇を柄本明さん、東京第一銀行本部検査部・黒田道春を佐々木蔵之介さんが演じる。
キャスト、スタッフのコメントは以下の通り。
気がつかないところで起きている、お金の怖さと面白さ、身近な人を信じていいのか疑っていいのか? 堪能してみたかった池井戸潤さんの世界! 上戸さん玉森くんはじめ、好きな俳優の皆さんに囲まれて西木をやれて楽しかったし、原作にはない柄本明さんとのシーンがどんなふうに仕上がってくるのか? 楽しみです! 劇場がスーツで埋まったらかっこいいなあ……。
阿部サダヲさんとは初めて共演させていただきましたが、穏やかさの中にユニークなブラックさが垣間見え(笑い)、毎日楽しい刺激をいただいていました。現場ではみんなのイジられ役だった玉森裕太くんが、そのキュートさで常にみんなを癒やしてくれていました。
人間の欲望がうごめくスリリングな作品ではありますが、和気あいあいとしたとてもすてきな現場でした。今回こうしてお声がけいただき、再び池井戸潤さん作品に携わらせていただけたことを純粋にうれしく思いますし、この作品を多くの方にぜひとも劇場でご覧いただきたいと思っています。何より、私自身が劇場で見られる日を心待ちにしております。
池井戸さんの作品に携われたことがとてもうれしく思います。阿部サダヲさんをはじめ素晴らしい俳優の方々と一緒に作品作りをさせていただけて、とても勉強になる現場でした。銀行員の役は初めて演じます。30代の経験少ない未熟な青年が葛藤する姿は、どなたにでも感情移入していただけると思います。ぜひ、劇場でご覧ください!
自分にとってはチャレンジでもありましたが、非常に達成感のあるすてきな現場でした。本木監督とは初めてご一緒しましたが、自分の思いにもしっかりと耳を傾けていただいたので、安心して過ごすことができ、映画を撮影していることを肌で感じる日々でした。九条という役は、こんな人もいるのかと驚くようなキャラクターですが、その嫌な人間性が少しでもお客様に伝われば満足です。
池井戸作品でバンカーを演じられたことがとにかくうれしいです。古川という人物は、典型的な昭和のパワハラ上司ですが、その大きな声とは裏腹にとても心の狭い小さな人間なので、そのニュアンスがうまく出るよう、現場で本木監督とも話しながら役を作り上げていきました。さまざまなキャラクターがぶつかり合う、バンカーたちの白熱した演技をぜひご覧いただければと思っております。
主演のサダヲさんをはじめ大好きな演者の皆さん、そして映画愛あふれる素晴らしいスタッフの皆さんの輪の中で芝居をすることができて、本当に幸せでした。原作を読んでこの作品を“知った気”になっていた自分に、新たな真実を突きつけられるような、刺激的な毎日でした。原作ファンの皆様にも、ぜひこの興奮を味わってほしいと思います。
もともと好きだった本木監督の作品で阿部サダヲさんとの共演、楽しかったです。また私が尊敬する名優、橋爪功さんと久しぶりに現場でご一緒できて大変うれしかったです。
こういう小悪党みたいな役は大好きなので、楽しく演じさせていただきました。映画ならではの緊張感、顔なじみのスタッフ、そして本木監督の的確なサジェスチョン。完成を心から楽しみにしております。
撮影現場は劇中のごとくヒリヒリ・ピリピリの駆け引きの連続! なんてことはなく、いつもの穏やかな本木組でホッとしました。ただ、私の役もこれが現実ならけっこうヤバい橋を渡ってます……。原作の小説からもさらに深化した池井戸ワールド、ぜひ劇場でお楽しみください!
原作とも違う、先んじて放映されるドラマ版とも違う、まったく新しい「シャイロックの子供たち」が誕生しました。主役の阿部サダヲさんはじめ、上戸彩さん、玉森裕太さん、佐々木蔵之介さんら個性的なキャストも注目ですが、唯一原作にはない柄本明さんの役どころも目が離せません。映像化が難しいこのミステリーをどう解きほぐし、真実を明かすのか。ぜひ劇場に足を運んでいただき、驚倒の顛末を見届けてください。
人間らしく生きるとは何か? なぜ人はお金に執着するのか? 働く意味は? 自問自答しながらこの映画を撮り終えました。勝者も敗者もいないこの群像劇は一体どこに向かうのか、企業社会を冷徹に見つめ、予定調和に陥らない池井戸潤さんの物語を慎重に追いつつ、心から楽しんで監督しました。複雑な心情をリアルに定着させられる才能ある演技陣を得て、深みのある人間ドラマになったと思います。
読めば読むほど複雑で深い迷宮の中に感動があるこの原作小説を、映画化しようなどと思い上がったことを何度後悔したことか。しかし大勢のキャスト・スタッフに支えられ、壁を突破して完成した映画は、えもいわれぬ味わいを持ったエンターテインメント作品になりました。一見人が良さそうではあるけれど目の奥底に狂気をはらんだ阿部サダヲさん、その他のキャストも善と悪の境目が曖昧になるような一癖も二癖もあるアンサンブルキャストで、悪人さえも憎みきれない危険な人間模様を、ぜひ映画館という場の暗闇に座って見ていただきたいと、切に願います。
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