9月4日にスタートする特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの新作「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)に、仮面ライダータイクーン/桜井景和(さくらい・けいわ)役で出演する佐藤瑠雅(りゅうが)さん。仮面ライダーが大好きで「小さいころから憧れていた」という佐藤さんに、仮面ライダー作品が俳優デビュー作となったことや2号ライダーへの思い、変身ポーズのこだわりなどを聞いた。
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佐藤さんは2001年4月17日生まれの21歳。「3歳のころに『仮面ライダー剣(ブレイド)』を初めて見てカッコいいと思った。そこから仮面ライダーに憧れ、『仮面ライダーになりたい』と言っていた」と“ライダー愛”を口にする。
オーディションを受けるのは今回が初めてだったが、「まさかなれるとは思っていなかったし、何も分からない状態でしたが、自分を出せたかなとは思います」と振り返り、「やってみるものだなと思いました。演技にはもともと興味あったものの機会がなかったのですが。タイミングとやる気が合えば、挑戦してあきらめずにやればかなうのだなって」と合格の喜びをかみしめる。
憧れだった仮面ライダーが俳優デビュー作となることには、「自分でも格別だなと思います」とにっこり。「周りの友達にも『シンデレラストーリーだね』と言われることもありますが、運が良かっただけ、宝くじを当てたみたいな感じだと思っています」と照れ笑いで謙遜し、「選ばれたからには桜井景和を全力で演じるだけだと思っています」と真っ直ぐ前を見つめる。
佐藤さんが演じるのは、ボランティアが趣味の世界平和を本気で願う“お人よし”の大学生で、緑のタヌキがモチーフの仮面ライダータイクーンに変身する景和。オーディションでは、「バッファ/道長のせりふは個人的にやりやすいと面接官の方に伝えた気がするので、まさかこっちの役で僕が決まるとは思ってはいなかった」と裏話を明かす。
物語は第1話から景和を中心にストーリーが進行していくが、演技経験が少ない佐藤さんは、「僕で大丈夫なのかとシンプルに思いました」と不安に思うも、「(撮影を)やっていくにつれて、こういう感じなのだなと吸収しつつやっています。プレッシャーは少々ありますが、楽しくやらせていただいています」と笑顔を見せる。
タイクーンは“2号ライダー”だが、「最初は『1号じゃないのか』とちょっとは思いました」と“1号ライダー”への思いを口にしつつも、「脚本を見てタイクーンで良かったなと思った」とうなずく。
「英寿や道長の役を見てやってみたいとは思いますが、初めての芝居ということで一番シンパシー感じるといいますか。今の自分に合っているのは景和なのかな」と理由を説明する。
特撮の撮影現場の印象を、「撮影現場が初めてなので全部が初めてで、びっくりばかりですけど、一番は『こうやって変身しているのか』ということ」と話し、「僕が変身ポーズを決めてスーツアクターの方と入れ替わって変身するなど、特撮ならではの撮影方法を教えていただき感動しました」と目を輝かせる。
自身の変身ポーズについては、「仮面ライダーといえば変身ポーズだと思っているし、僕も小さいころから好きなので変身ポーズにはこだわりを持ちたくて、自分で結構考えました」と語る。
「アクション監督や監督、プロデューサーの皆さんと一緒に変身ポーズを決めていくのですが、そこで僕の案を提出して『それいいね。カッコいいね』と言ってくださって。僕的にはオマージュを入れているので楽しみに待っていただけたらうれしい」
「僕がほとんど考えた変身ポーズです。真っすぐ進んでいく景和っぽい、王道ライダーみたいな変身ポーズにしていて、ほかのライダーに比べて動きはすごくあります」
ライダー俳優の仲間入りを果たした佐藤さんは、「幅広い役、カメレオン俳優じゃないですけど、恋愛ものだったりアクション系だったり、サスペンスだったり、クレージーっぽいキャラだったり、いろいろな役をやってみたいと思っている」と俳優としての目標を語り、「1年後は分からないけど自分もめちゃめちゃ楽しみにしたい」と思いをはせる。
自身が演じる景和の注目ポイントを、「話を重ねていくにつれて、『タイクーン、カッコいい!』って思っていただけたらうれしいし、プラス景和も愛していただければうれしい」とアピール。「ハラハラした作品になっている中、日常やほんわかするシーンはだいたい景和が絡んでくる。そこを“休憩ポイント”として見ていただけたらうれしい」と呼びかけていた。
「仮面ライダーギーツ」は「生き残りゲーム」がテーマ。多数の仮面ライダーたちが街の平和を守るゲーム「デザイアグランプリ」で競い合う姿を描く。「仮面ライダーエグゼイド」(2016~17年)、「仮面ライダーゼロワン」(2019~20年)などを手掛けてきた高橋悠也さんが脚本を担当する。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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