四畳半タイムマシンブルース:ヨーロッパ企画が未来の下鴨幽水荘の住人に! 中村佑介がキャラ描き下ろし 上田誠は声優初挑戦

「四畳半タイムマシンブルース」の一場面(C)2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会
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「四畳半タイムマシンブルース」の一場面(C)2022 森見登美彦・上田誠・KADOKAWA/「四畳半タイムマシンブルース」製作委員会

 「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」などで知られる森見登美彦さんの小説が原作のアニメ「四畳半タイムマシンブルース」に、上田誠さんら劇団・ヨーロッパ企画のメンバーが声優として出演することが分かった。上田さんは声優初挑戦となる。

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 アニメは、「四畳半神話大系」と実写化もされたヨーロッパ企画の上田さんの戯曲「サマータイムマシン・ブルース」の“悪魔的融合”によって生まれた小説が原作で、ヨーロッパ企画の上田さん、石田剛太さん、酒井善史さん、土佐和成さん、永野宗典さんが声優として出演することになった。上田さんらは25年後の下鴨幽水荘の住人たちを演じる。すでに出演が発表されているヨーロッパ企画の本多力さんは、タイムマシンに乗って現在の下鴨幽水荘にやって来る田村役と未来の住人の二役を演じる。劇中では、ヨーロッパ企画のメンバーが演じる未来の下鴨幽水荘の住人たちが、タイムマシンの是非を議論する様子が描かれる。

 未来の下鴨幽水荘の住人たちを描き下ろしたキャラクター原案の中村佑介さんは「今作の元となった演劇版&映画版『サマータイムマシン・ブルース』にも登場されていたヨーロッパ企画の役者の方々。正義超人や奇面組のようにみなさん個性豊かですので、キャラクターとして起こすのがすごく楽しかったです。今作では元は『田村くん』役だった本多力さんも独立したキャラクターに。上田誠さんはオファーはなかったところ、個人的にやはり出てほしいと勝手に描いたら採用されました。本当に未来は自分でつかみ取るべきものなのですね」とコメントを寄せている。

 上田さんは「まさかこのワールドを生きられる世界線があるとは、でした。我々を規定するのは不可能性だと樋口師匠から教わりましたが、今回ばかりは世界は可能性に満ちていると思わざるをえない僥倖(ぎょうこう)でした。アフレコには出演メンバー皆で臨みまして、ヨーロッパ企画の顔をしたキャラクターたちにヨーロッパ企画が声を当てる、という事態でした。タイムマシンで自分たちと出くわす不気味さと似た体験かもしれません」と話している。

 「四畳半タイムマシンブルース」は、「私」の元に25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという男子学生・田村が現れる……というストーリー。タイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のエアコンのリモコンを持ってこようとしたり、悪友の小津たちがタイムマシンで勝手気ままに昨日を改変、過去を書き換えたりするなどタイムマシンを無駄遣いすることになる。

 アニメは、「四畳半神話大系」などに参加し、「ワンパンマン」「Sonny Boy」などを手がけた夏目真悟さんが監督を務め、上田さんが脚本、中村さんがキャラクター原案を担当。「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」などのサイエンスSARUが制作する。「四畳半神話大系」と同じく浅沼晋太郎さんが「私」を演じるほか、坂本真綾さん、吉野裕行さん、諏訪部順一さんらが声優として出演する。9月30日から3週間限定で劇場公開される。9月14日から配信サービス「Disney+」で先行配信される。

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