野村道子:内海賢二さんは「不思議な人」 共演秘話明かす ドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」

ドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」の公開初日舞台あいさつに登場した野村道子さん
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ドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」の公開初日舞台あいさつに登場した野村道子さん

 アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛役、「北斗の拳」のラオウ役などで知られる故・内海賢二さんの声優としての偉業を追うドキュメンタリー映画「その声のあなたへ」(榊原有佑監督、9月30日公開)の公開初日舞台あいさつが9月30日、新宿バルト9(東京都新宿区)で行われ、内海さんの妻であり、声優業界の初期から活躍してきた野村道子さんが登場した。野村さんは、映画を見て内海さんについて「こういう面があるんだ」と知った部分もあったといい、「一緒に仕事をすると、ものすごく向こうが緊張するんです。スタジオではしゃぎ回っちゃう。不思議な人だなと思っていました」と笑顔で思い出を語った。

 野村さんは、内海さんのドキュメンタリーが制作されると初めて聞いた際は「声優個人が映画になるなんて聞いたこともない」と驚いたといい、「試写会で『その声のあなたへ』という題になったんだ、内海賢二のことかと思って本当にうれしかったです」と語った。

 改めて内海さんについて聞かれると、「内海賢二さんとは交際期間が9年、一緒に暮らしたのは37年かな。50年近い付き合いでしたが、(内海さんのことを)よく知らなかったんですよ。結婚してからも、学歴とか、どういう生まれ育ちでとか全く知らなかった」といい、「ちゃんと内海賢二という人を全部理解していたのか疑問なんです。映画を見て『こういう面があるんだ』と。もっと早く分かっていればよかったなと思います」と思いを語った。

 舞台あいさつには、声優のかないみかさん、勝杏里さん、谷山紀章さん、逢田梨香子さん、榊原監督も登壇した。

 「その声のあなたへ」は、主人公の新人ライターが内海さんを生前からよく知る声優陣の証言を通して、内海さんの仕事、声優という職業の変遷をたどるドキュメンタリー。証言者として野沢雅子さん、神谷明さん、柴田秀勝さん、戸田恵子さん、羽佐間道夫さん、浪川大輔さん、水樹奈々さん、山寺宏一さん、逢田さん、伊藤昌弘さん、杉山里穂さん、和氣あず未さん、勝さん、かないさん、谷山さんらが出演した。

 内海さんは、「鋼の錬金術師」のアレックス・ルイ・アームストロング役、「魔法使いサリー」のパパ大王役など多くの作品で人気キャラクターを演じ、洋画の吹き替え、ナレーターとしても活躍。2013年6月に75歳で亡くなった。映画は、声優陣によるインタビューパートとドラマパートで構成され、内海さんの偉業を追うと共に、声優業界黎明(れいめい)期の苦労、声優業の魅力に迫る。映画「平穏な日々、奇蹟の陽」「栞」などの榊原さんが監督を務め、ウェブサイト「アニメイトタイムズ」の全面協力のもと製作された。

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