水野朔:「ぼっち・ざ・ろっく!」 草を食べる!? “変人”リョウ役でぶっ飛んだ演技

「ぼっち・ざ・ろっく!」に出演する水野朔さん
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「ぼっち・ざ・ろっく!」に出演する水野朔さん

 「まんがタイムきららMAX」(芳文社)で連載中のはまじあきさんの4コママンガが原作のテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」が10月8日にスタートする。高校生の“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することになる……というストーリー。結束バンドのメンバーを演じるのは、ギターの後藤ひとり役の青山吉能さん、ドラムの伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん、ベースの山田リョウ役の水野朔さん、ギター、ボーカルの喜多郁代役の長谷川育美さんだ。リョウを演じる水野さんは「SELECTION PROJECT」などに出演し、10月にスタートする「後宮の烏」で主人公・柳寿雪を演じることも話題の新人声優。「変人」とも呼ばれるリョウをどのように演じているのだろうか?

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 ◇もっと!もっと! どんどんぶっ飛ぶ

 主人公はコミュ障で陰キャだ。ただ、キャラクターは可愛らしい。水野さんは原作を読んで、そのギャップに驚いたという。

 「きらら連載のマンガは、明るくキラキラしたイメージがありまして、ビジュアルを見るとキャラクターが可愛く、色合いも鮮やかなので、イメージ通り!と感じたのですが、蓋(ふた)を開けてみると、主人公がものすごい陰キャなんです。もちろん明るいキャラクターも登場しますが、私が演じるリョウちゃんも草を食べたり、お金を貸してくれと言ったり、個性的ですよね。いい意味でぶっ飛んだキャラクターがいっぱい登場するんです」

 水野さんが演じるリョウは、結束バンドのベースで作曲も担当する。音楽に精通し、一度話し出すと熱く語る。楽器に深い愛情を持ち、小遣いのほとんどを楽器に費やしている。「変人」と呼ばれると喜ぶ。水野さんは「面白いキャラクターばかりなのですが、リョウちゃんは、結束バンドの中だと、ぼっちといい勝負をするくらい変わっています」と感じているといい、変人を演じる苦労もあったという。

 「難しかったです。普段、しゃべっている時、クールでダウナーな感じで、変な人要素を入れるとしたらどうすればいいのだろう?と考えました。音響監督の方に『もっと!もっと!』とディレクションをいただきつつ、どれくらいヤバい人を出していいのか?と悩みながら演じました。最終的には、結構、ぶっ飛んだ感じになりました。後半になるにつれてギアが上がっていき、さらにぶっ飛んで演じました」

 水野さんは自身も「『変わっている』と言われると、うれしいタイプなので、リョウちゃんと似ているところもあるのかもしれません」という。“変人エピソード”を聞いてみると……。

 「小さい頃に、タンポポの茎から出る白い液体みたいなのをなめたことがあります。めちゃくちゃマズかったです。最近はしていないですよ(笑い)。野草を取って食べたり、虫を食べたりするサバイバル系の動画も好きです。好きな動画を友人に勧めると、え!?と微妙な空気になっちゃうことがあって(笑い)」

 水野さんは、ギターの演奏経験がある。結束バンドのメンバーの気持ちが分かるところもあるという。

 「アコースティックギターを小学校6年生から弾いていて、何年かはやっていない時期がありますが、気になったタイミングで触っています。実家にはベースもあって、トライしたことがあります。文化祭で1回だけバンドをやったこともあるんです。クラスにドラムがたたける子がいて、ギターを弾ける私に声をかけてもらったのですが、その時だけですね。バンドをやろうとしたこともありましたが、スタジオ代などお金がかかってしまうので、断念しました。ぼっちと同じで、私も人前に出るのが苦手なタイプなので、人前で弾くのが苦手なんです。さすがに、ぼっちみたいに段ボールをかぶったりはしないですけど(笑い)」

 ◇結束バンドになれてうれしい! いい意味でリラックス

 水野さんは、結束バンドのキャストの中で最年少だ。キャラクターと同様に、キャストも個性的なようだが……。

 「私はすごく人見知りなんですけど、皆さんが優しくしてくれるんです。結束バンドになれてうれしいです。アフレコはすごく楽しいんです。みんなで楽しくやっていて、笑いをこらえるのに必死になるくらいです。あまり緊張することなく、いい意味でリラックスできています。結束バンドが仲良く、青春している楽しさが伝わるとうれしいです」


 水野さんは「チームワークがすごくいいんです!」と笑顔を見せる。だからこそ、リラックスできるのだろう。

 「物語が進むにつれ、結束バンド中での関係性も確立していき、より仲良しになっていきます。それに合わせてリョウちゃんもさらにぶっ飛んでいきます。アフレコが始まってから、皆さんとどんどん仲良くなっていき、キャラクターとシンクロしていき、演じることができました。皆さんがいるとすごく心強いんです。絶対に助けてくれるんです」

 「初めてのことが多くて、毎回、皆さんの演技を見て、勉強させていただいています」と「ぼっち・ざ・ろっく!」の収録は挑戦となることも多かった。ぶっ飛んだ演技に驚かされることになりそうだ。“変人”リョウ、水野さんの活躍が注目される。

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