福山潤:アニメ「永久少年」で“いい意味でバカ”の元サッカー選手に 豪華共演者は「納得と意外」

「永久少年 Eternal Boys」の一場面(C)満プロ/永久少年プロジェクト
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「永久少年 Eternal Boys」の一場面(C)満プロ/永久少年プロジェクト

 “おっさん”がアイドルを目指す姿を描くオリジナルテレビアニメ「永久少年 Eternal Boys」が、10月10日からフジテレビほかで放送される。平川大輔さん、小西克幸さん、福山潤さん、浪川大輔さん、森川智之さん、佐々木望さんといった豪華声優が、アラフォーアイドルグループ「永久少年(エターナルボーイズ)」のメンバーを演じる。福山さんは、自身が演じる元サッカー選手のアイドル・浅井悠について「いい意味でバカ」と語る。福山さんに同作、豪華共演者への思いを聞いた。

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 ◇新鮮! 佐々木望との共演

 「永久少年 Eternal Boys」は、さまざまな成功や挫折を味わってきたおっさんたちが、年齢や体力の壁を乗り越えアイドルを目指す姿を描く。「HUNTER×HUNTER」などに参加してきたmigmiさんが監督を務め、ライデンフィルムが制作する。

 福山さんが演じる浅井は、高校卒業と共にサッカー選手として活躍し、実力よりもゴールパフォーマンスが目立っていた。けがをきっかけに同期や後輩に次々と追い越され、34歳で戦力外通告を受ける。アイドル経験のないおっさんがアイドルになるというのが斬新だ。

 「企画書、デザイン画、オーディション原稿をいただいて、浅井も最初の段階ではちょっと悪さが目立つような印象だったんです。こういう人たちがアイドルをやるために集まり、人間ドラマを繰り広げるのがすごく楽しそうだな!と感じました」

 福山さんが注目したのは「人間ドラマ」だった。

 「既に純烈さんという成功例がいるので、必ずしも不思議な組み合わせではないと思っています。ただ、アニメのプロジェクトで、おっさんというのはすごく難しい。例えばリアルにおっさんを描けば描くほどビジュアルとしての求心力を失いますし、バランスが難しいんです。汚らしいおっさんたちが、そのままアイドルやるのも面白いんですけど、それってアイドルものじゃなくてギャグになると思いますし。演じるにしても、おっさんのリアリティーを出していくとすごく生臭くなる。多分、若い人たちからすると、おっさんは未知の存在だと思うんです。世間の荒波や世俗の垢も知り、現実を突きつけられている人たちが集まってるので、おっさんだからっていうものよりも、セカンドキャリアとしてアイドルを選んだ人たちの物語に焦点が当たってるのかな?という印象がありました」

 平川さん、小西さん、浪川さん、森川さん、佐々木さんといった豪華キャストがおっさんアイドルを演じることも話題になっている。

 「僕は最年少です。このメンバーでは(笑い)。ほかのキャストを知るまでは、どの程度のベテランの人が参加するんだろう?と興味がありました。キャストの方々のお名前を聞いて『あぁ……』となりました。納得と意外の『あぁ……』ですね。蓋(ふた)を開けるまで、その後も面白かったです。こういうアイドルプロジェクトで佐々木望さんがいらっしゃるのは想像していませんでした。もちろん佐々木さんもご自身の歌の活動をたくさんやられていますし、アイドルをやるのが不思議というわけではないのですが、想像していなかったんです。平川さん、小西さん、森川さん、浪川さんもたくさん共演させていただいてる中で、空気感が分かるのですが、佐々木さんとはドラマとしてシリアスな作品で共演させていただくことが多かったので、どういうふうにコミュニケーションができるのかな?と新鮮でした」

 ◇無駄にポジティブ 純粋培養のバカ!?

 自身が演じる浅井については「いい意味でバカです」と感じているという。

 「序盤は彼が一体どういう流れでアイドルになるのかが、断片的にしか説明されていません。このメンバーの中で、世知辛い現実もあってアイドルをやることになるのですが、それを楽しんでるんですよね。頭の悪さがいい方向に働いていて、悪いことを考えていません。無駄にポジティブなんです。“受け入れるところ”は共感できます。状況に対して文句を言うよりも、やることやって、楽しいことを見つけた方がいい!という。嫌なことを「嫌だな……」と思いながらやるのが嫌なんです。よいところを探して、前に進もうとすれば、プラスに働いていきます。そこは共感できるところです。ただ、彼の場合は怖さがないんです。怖いと思わない。この現代社会においては珍しいぐらいの純粋培養のバカなんです」

 演じる際も「バカ」であることを意識した。

 「オーディションの時よりも“愛されるバカ”の割合をちょっと増やしました。もっと粗暴な感じも考えていたのですが、実際収録の時はなくしていきました。いざやってみると、ほかのみんなはちゃんとした大人なんですよ。浅井は一番宙ぶらりんの状態で、しっかりしていないんです。どのレベルで、突き抜けないといけないのかな?と考えていました。ちょっとズレているところを思いっきりだしていこうとしました。そこは、実際に収録に入るまでは考えていませんでした」

 「永久少年でライブをすることになったら……」と聞いてみると「もしフォーメンションで歌うことがあったとしたら、僕はズレますが、演出だと思ってください(笑い)。歌って踊れる人って本当にすごいんです。振り付けを細かくやって歌った時が難しくて……。僕の場合は振り付けを忘れて自由に動いた方が、パフォーマンスがよくなるんですね。そういう観点からでもアイドルの人たちは本当にすごいんです!」と語る。

 「皆様の心が動くように作品をお届けできればという思いで収録をしています。皆様の日々、日常の糧になれるように、頑張っていきます。全力で応援していただけたら幸いです!」と語る福山さん。バカだけど真っすぐな浅井にきっと心を動かされるはずだ。

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