ジブリパーク:第1期3エリアを公開 「ジブリの大倉庫」は“大博覧会”のよう 11月1日オープン

11月1日にオープンする「ジブリパーク」のメインエリア「ジブリの大倉庫」
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11月1日にオープンする「ジブリパーク」のメインエリア「ジブリの大倉庫」

 愛・地球博記念公園(モリコロパーク、愛知県長久手市)に11月1日にオープンする「ジブリパーク」の第1期3エリアの開園前内覧会が10月12日、現地で開催された。

ウナギノボリ

 ジブリパークはジブリの作品の世界観を表現する有料の公園で、第1期は「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが開園する。

 メインエリアとなる「ジブリの大倉庫」は、もともと温水プールだったところを、2階建て延べ床面積9600平方メートルの展示施設に改修し、ジブリ作品をテーマにした展示コーナー、カフェやショップを展開した「ジブリの大博覧会」のようなエリアだ。

 建物内に入ると、1階と2階を結ぶ色鮮やかなタイルで装飾された「中央階段」が広がる。使用されているタイルは約20万枚。ジブリパークのためにデザインされたオリジナルのタイルも多くあるといい、“まっくろくろすけ(ススワタリ)”などのキャラクターの姿を見つけることもできる。

 2階には「となりのトトロ」の世界を表現した遊び場「ネコバスルーム」があり、子供が靴を脱いでネコバスに乗ったり、よじ登って遊ぶこともできる。その向かいにある「子どもの街」は小学生以下の子供だけが遊ぶことができるスペースだ。

 「天空の城ラピュタ」にちなんだ「天空の庭」にロボット兵の姿があり、「借りぐらしのアリエッティ」に登場するこびとの世界に入り込んだような「床下の家と小人の庭」、「千と千尋の神隠し」の湯婆婆の執務室「にせの館長室」も。約170席の映像展示室「オリヲン座」では、「三鷹の森ジブリ美術館」で上映されているスタジオジブリの短編アニメ全10作品が順次上映される。

 中央階段の脇にある「大倉庫見学路」の扉を入ると、薄暗い地下倉庫のようなスペースにジブリの造形物が所狭しと置かれている。

 3種の企画展示があり、「ジブリのなりきり名場面展」は、「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」「天空の城ラピュタ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など13作品14コーナーの名場面の中に入り込める体験型の展示となる。「食べるを描く。」増補改訂版は、「千と千尋の神隠し」「アーヤと魔女」などのジブリ作品の食べ物がおいしそうに見える秘密をひもとく展示で、「天空の城ラピュタ」に登場する飛行船タイガーモス号の台所や、「コクリコ坂から」のコクリコ荘の台所も再現されている。世界中から集められたジブリ作品のポスターや映像・音楽パッケージ、書籍などを一堂に集めた「ジブリがいっぱい展」の先には壁一面にジブリの関連書籍が並んでいるコーナーがあり、ネコバスの中やソファに座って本を自由に手に取って読むことができる。

 「ジブリの大倉庫」エリア内には、ジブリ作品の関連グッズを販売するショップ「冒険飛行団」や、長距離飛行のパイロットが片手で食べられるようなサンドイッチやピザが食べられるカフェ「大陸横断飛行」も開設。「風立ちぬ」に登場したお菓子「シベリア」が食べられるカウンター式のミルクスタンド「シベリ❅あん」もある。

 「南街」は、懐かしい昭和の街並みの中に「駄菓子 猫かぶり姫」「大空模型」「熱風書店」の三つの小さな店が並んでおり、実際に商品を購入することができる。「駄菓子 猫かぶり姫」では壁一面にジブリのキャラクターのシルエットが描かれ、懐かしの駄菓子が並ぶ。トトロとポニョがコラボした珍しい画(え)も確認できる。「大空模型」ではジブリ作品のプラモデルだけでなく、宮崎吾朗監督がセレクトした航空模型のプラモデルも多く扱っている(非売品も多数陳列)。「熱風書店」はジブリの関連書籍が天井まで届く大きな本棚に並べられている。

 「ジブリパーク」で11月1日先行オープンする3エリアの入場料金は、「ジブリの大倉庫」が平日は大人2000円、子ども(4歳~小学生)1000円で、土・日・休日は大人2500円、子ども1250円。「青春の丘」と「どんどこ森」は平日、土・日・休日ともに大人1000円、子ども500円。日時指定の予約制。11月分はすでに予定枚数の販売が終了しており、12月分を販売中。2023年1月分は10月21日まで抽選販売の申し込みを受け付けている。第2期の「もののけの里」は2023年秋、「魔女の谷」は2023年度内のオープンを予定。

(C)Studio Ghibli

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