SLAM DUNK:新作劇場版アニメは新たな視点で描く 「初めて見るスラムダンク」 井上雄彦が思いつづる

「THE FIRST SLAM DUNK」のポスタービジュアル(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners
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「THE FIRST SLAM DUNK」のポスタービジュアル(C)I.T.PLANNING,INC.(C)2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

 井上雄彦さんの名作バスケットボールマンガ「SLAM DUNK(スラムダンク)」の新作劇場版アニメ「THE FIRST SLAM DUNK」が12月3日に公開されることを受けて、井上さんが自身の公式ブログで作品への思いをつづった。新作劇場版アニメは、原作者の井上さん自身が監督を務め、脚本を手がけることも話題になっており、「今回の映画は新たな視点で描いたスラムダンクと言えます」とし、「知らない人には初めての、知ってる人には、知ってるけど初めて見るスラムダンク。そんな感じで気軽に楽しんでもらえたらうれしいです」と思いを込めた。

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 井上さんは、「THE FIRST」というタイトルで10月20日にブログを更新した。制作状況について「映画を作り始めてから数年がたち、いよいよ完成が近づいてきました」と説明。「新しいものを作れるのは、これまでの道のりがあってこそだと実感しています」「ジャンプで、単行本でマンガを読んでくれた人たち、テレビアニメを見てくれた人たち、そしてリアルタイムでなく新たに出会ってくれた方たち、ありがとうございます」とファンへの感謝をつづった。

 「スラムダンク」は、1996年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載が終了してからも根強い人気を誇り、2018年にコミックスのカバーを井上さんが新たに描き下ろした「新装再編版」(同)、2020年にイラスト集「PLUS/SLAM DUNK ILLUSTRATIONS 2」(同)が発売されたことも話題になった。

 井上さんは、キャラクターへの思いを「キャラクターたちは、連載が終わってからも引き続き自分の中で生きている感じがあります。新装版やイラスト集などで新しく描き下ろすたびにどこかから呼び出して、命を新たに吹き込んでいる感じで更新されていく、歳は取らないけど生きている、そういう感覚があります」と語った。

 「自分が歳を重ねるにつれてキャラクターたちをとらえる視点の数も少しずつ増えていく」といい、その視点が新作劇場版にも生かされているようで「今回の映画は新たな視点で描いたスラムダンクと言えます。キャラクターたちの新たな絵を描く時のように、何度も描いてきたはずだけど初めて出会う人のように、この映画も新たな命のようなものを持つことを願って取り組みました」と説明した。

 「スラムダンク」は、1990~96年に「週刊少年ジャンプ」で連載されたバスケットボールマンガ。赤い髪の不良少年・桜木花道がひょんなことから湘北高校バスケットボール部に入部。安西先生の下、主将の赤木剛憲や流川楓、宮城リョータ、三井寿、木暮公延らとともに全国制覇を目指す……というストーリー。テレビアニメが1993~96年に放送された。

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