吉岡秀隆:やるつもりなかった「Dr.コトー診療所」 「戻れるんだろうか」と自問自答も

映画「Dr.コトー診療所」の製作報告会見に登場した吉岡秀隆さん
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映画「Dr.コトー診療所」の製作報告会見に登場した吉岡秀隆さん

 俳優の吉岡秀隆さんが10月26日、東京都内で行われた、自身が主演を務める人気医療ドラマシリーズの最新作にして初の映画「Dr.コトー診療所」(中江功監督、12月16日公開)の製作報告会見に登場。16年ぶりに“Dr.コトー”こと五島健助に戻ることについて、吉岡さんは「僕も頭も真っ白になってしまって、ずいぶん時間がたって。『もう一度戻れるんだろうか』という自問自答の日々」と、不安だったことを吐露。ただ「同じキャスト、同じスタッフ、そして新しいスタッフやキャストの方たち……振り返れば、勝手知ったる、同じ涙と汗を流した人たちが常にいてくれた。そういう中でまた“コトー先生”に戻してもらえたという感じです」と振り返った。

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 吉岡さんは、ドラマシリーズを終えてから再び「Dr.コトー診療所」をやりたい気持ちがあったかと聞かれると「ありません、もう僕の中では」と即答。ただ、続けて「監督が会うたびに、五島健助の火をなかなか消してくれなくて。『(五島健助は)今どうしているだろうね』とかそういう話をしてくるので、監督の中ではずっと消えていなかったんだなと……その火を、また僕にたきつけてくれた、という感じです」と語った。

 また、自身にとって同作がどのような存在かを聞かれると「最初は20年前だったので、そのときは僕も32、33歳で、もう52歳。30歳のときのコトーの気持ちと50歳になってからのコトーの気持ちはもちろん変わりました。『こういう先生にいてほしい』って思うんですよね。こういう時代になったからこそ、余計にそう思えるようになった」と話し、「僕自身にとっても、とても大事な役と作品です」と役への思いを明かした。

 「Dr.コトー診療所」は、山田貴敏さんの同名マンガが原作。美しい自然に囲まれた架空の島、志木那島を舞台に、東京から赴任した外科医“Dr.コトー”こと五島健助と、島の人々との関わり合いを通して命の尊さを描く。連続ドラマとして2003年7月期にシーズン1、2006年10月期にシーズン2が放送され、2004年にはスペシャルドラマも放送された。シーズン2では、シリーズ最高視聴率25.9%を記録し、大ヒットした。

 映画では、「16年後のコトー」の島での暮らしや、島の人々の“今”が描かれる。52歳になったコトーの穏やかな日常に、ある変化が忍び寄る……というストーリー。

 会見には柴咲コウさん、大塚寧々さん、「King & Prince」の高橋海人さん、生田絵梨花さん、泉谷しげるさん、筧利夫さん、小林薫さん、中江監督も出席した。

 ※高橋海人さんの「高」は「はしごだか」。

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