古畑星夏:「ウシジマくん」新章で母親役挑戦 私生活では手がかかる“子供”が2台? 「働くモチベーションに」

連続ドラマ「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」に出演中の古畑星夏さん
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連続ドラマ「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」に出演中の古畑星夏さん

 連続ドラマ「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」(MBS・TBS)に出演中の、モデルで女優の古畑星夏さん。ドラマは、人気マンガ「闇金ウシジマくん」(小学館)シリーズの約6年ぶりの実写化作品で、古畑さんは、風俗店で働くシングルマザーの桜井ともかを演じている。「子供がいるお母さんが夜のお仕事をしている。そういった人は実際にたくさんいると思うので、ドラマの中でも違和感のないよう存在するってことに重きを置きました」と明かす古畑さんに、今回の役どころに加え、女優やモデル業についてや、趣味について話を聞いた。

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 ◇「試行錯誤しながら現場で作り上げていった」桜井ともか役

 ドラマは高橋メアリージュンさん主演。実写版「闇金ウシジマくん」シリーズの主人公・丑嶋馨(ウシジマ・カオル、山田孝之さん)の宿敵となった犀原茜(サイハラ・アカネ、高橋さん)に焦点を当てた物語で、非合法の闇金業者として生きる犀原が、ヤクザたちと対峙(たいじ)し、裏社会で生き抜く姿を描いている。

 古畑さん演じるともかは、一人息子を連れて暴力を振るう夫から逃げてきた女性。闇金に金を借り、借金返済のために風俗店で働いている。

 「シングルマザーも風俗嬢というのも初めてだったので、現場で監督(山口雅俊さん)と一つ一つ話し合いながら進めることができたのは、心強かったですし、ありがたかったです。風俗嬢として働いているシーンも含めて、監督と相談しながら、試行錯誤しながら現場で作り上げていった分、かしこまらずにフラットに演じることができました」

 “お母さん”として振る舞うにあたっては、女性スタッフの指導の下、それこそ子供の抱き方から、一つ一つ細かく身につけていったという。

 「それでも、“子供とただ公園にいる”というシーンは難しかったです。そこにせりふがあればいいのですが、言葉を発することなく、ただただそこの空間に子供と一緒にいるっていう日常の光景を、せりふなしで作るというのは苦労しました」

 ともかは、古畑さんいわく「若くして、いろいろな苦労を経てきた人」。普通とは違う人生を歩んできたからこその大変さは、役を通じて感じたというが、一方で、男性に頼りがちな部分などは、同性から見ても「ちょっと難ありかなって単純に思いましたね(笑い)」と率直な印象を口にする。

 「私と性格は真逆ですし、共感はしづらかったのですが、このドラマの世界だからこそ、なることのできるキャラクター。そういった意味でも挑戦的な役で、最初は不安もあったのですが、不思議とやっていくうちに気にならなくなっていきました。監督が親身になっていろいろと向き合ってくれたというのはあるのですが、いざやってみたら楽しくて。これをきっかけに今後、振り幅のある役をもっとやってみたいなって思えるようにもなりました」と充実感をにじませた。

 ◇モデル業「シンプルに大好きなもの」「できる限り長く」

 2018年度前期のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で女優としても注目を集め、以降も作品を重ねてきた古畑さん。

 「以前はいい意味でも悪い意味でも、『あれしよう、これをやらなくちゃ』と、カメラの前で考えすぎてしまっていたのですが。最近はフラットにできるようになった分、演じることが楽しめるようになったというのはあります。出会う作品、監督、共演者からの影響もあって、徐々に成長、変化してきた部分。“サイハラさん”でのともかのように、この作品だからこそ演じられる役、というものにもっと挑戦できたら」

 “原点”であるモデル業も順調にステップアップ。ティーン向けの「nicola(ニコラ)」(新潮社)、「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)を経て、現在は女性ファッション誌「ViVi(ヴィヴィ)」(講談社)の専属モデルとして活躍している。

 「芸能活動の始まりはモデル。中学1年から続けてきて、シンプルに大好きなものなので、これから年を重ねてもずっとやり続けていきたい。見られるお仕事だし、体形も頑張って維持して、できる限り長くモデルとして活動したいなって思ってはいます」

 ◇自分の車は「育てなくてはいけない子供」のよう

 そんな古畑さんは趣味の一つが「車」で、マニュアル車を運転する「MT女子」という顔も持つ。マツダの「CX-30」に続き、BMWの限定モデル「M3 50th Anniversary Limited」を先日購入し、納車までを自身のYouTubeチャンネルで公開し、話題を呼んだ。

 「人生で一番高い買い物をしました。車が来てから実感が湧きましたが、一方で自分の貯金通帳を見て、働かなくちゃなって、現実を突きつけられたって感じです」

 スポーツカーが好きで、エンジン音が大きければ大きいほど「車って感じする」という古畑さん。

 「車は自分の生活を一挙に豊かにできるというか。エンジン音を聞きながらの移動は、それがちょっとした距離でもリフレッシュになりますし。東京都内で必要かどうか、なくても生活できるとは思うのですが、自分だけの空間を持てて、そのままどこかに行けて、自分が豊かになれると思えば、車って需要はあると思います」

 ドラマで母親役に挑戦している古畑さんにとって、自分の車は「育てなくてはいけない子供」のような位置づけだ。

 「2台所有するようになって、当然、駐車場代は2倍。でも、手がかかればかかるほど愛着が湧きますし、逆に働くモチベーションにもなっています」と我が子のように語ると、「MT女子」としては、「サーキットを走ってみたいと思っていて。ライセンスを取ってレースとかも、やってみたいな」と夢を膨らませていた。

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