虚淵玄:「REVENGER」で10年ぶりテレビアニメ原案・シリーズ構成 久々の「ド真ん中狙いの剛速球ストレート」

「REVENGER」の一場面(C)REVENGER製作委員会
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「REVENGER」の一場面(C)REVENGER製作委員会

 「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/Zero」などで知られるニトロプラスの虚淵玄(うろぶち・げん)さんが、ニトロプラスと松竹によるオリジナルテレビアニメ「REVENGER(リベンジャー)」のストーリー原案・シリーズ構成を手がけることが11月25日、分かった。虚淵さんがテレビアニメのストーリー原案・シリーズ構成を担当するのは約10年ぶり。

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 メインスタッフが発表され、「忍たま乱太郎」シリーズなどで知られる藤森雅也さんが監督を務め、鈴木次郎さん、憂雨市さんがキャラクターデザイン原案を手がけることも分かった。細越裕治さんがキャラクターデザイン・総作画監督を務める。亜細亜堂が制作する。声優で歌手の坂本真綾さんがエンディングテーマ「un_mute(アンミュート)」を担当することも発表された。

 同作は、信じていたものに裏切られ、帰る場所をなくした繰馬雷蔵ら殺し屋REVENGER(リベンジャー)の活躍を描く。虚淵さんは「今回の『REVENGER』は策略や小細工を一切抜きに、久々にド真ん中狙いの剛速球ストレートを投げられた素晴らしい現場でした。世情も市場の動向もお構いなしに、コレが面白いはず!と信じた一念だけで投じたボールであります。おかげでタイトルも何のひねりもなし。でもそういう作品こそ、本当に面白いものを待ち望んでいる方々にはきっと突き刺さるものだと思っています。視聴者の皆様のミットにバシッと音を立てて届くことを願っています!」とコメントを寄せている。

 藤森監督は「何しろシナリオが濃密で面白く、コンテを切るのが楽しくてたまりません。自身の映像体験の原点―今と比べると規制のよほど緩かった昭和の時代劇や刑事物、あるいはテレビ放送されていたニューシネマやマカロニウエスタン等にみなぎっていた何が起こるかわからない油断のならなさを現在的にアップデートしてフィルムに定着させることが、今回の目標でした」と説明した。

 「作画や仕上げ、背景、撮影もしっかり作品を支えてくれ(時代劇で大変なのに本当に頭が下がります)、クールで抑制の効いた音響演出でより大人っぽくなったフィルムはなかなかの見応えだと思っています。利便事シークエンスの容赦ないテンポ感の気持ち良さ、根底にある無常感、そして利便事屋たちがふと見せる優しさをぜひ堪能してください」と見どころを語っている。

 エンディングテーマを担当する坂本さんは「この物語に登場する人々は皆、不器用ながらも懸命に生きています。でも業を背負って生きるということは、ずっと過去にとらわれているということでもあるのかもしれません。彼らの心を包み込み、浄化するような曲にしたいというイメージで、私の最も尊敬する作詞家である岩里祐穂さんに歌詞を書いていただきました。止まったままの時間を動かす、優しくも力強い楽曲になったと思います。この曲に合わせて、とても穏やかで優しい印象のエンディング映像を作っていただけたことをとてもうれしく思っています」と思いを語っている。

 テレビアニメは、2023年1月5日からTOKYO MX、関西テレビほかで放送される。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:藤森雅也▽ストーリー原案・シリーズ構成:虚淵玄(ニトロプラス)▽脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、大樹連司(ニトロプラス)▽キャラクターデザイン原案:鈴木次郎、憂雨市▽キャラクターデザイン・総作画監督:細越裕治▽総作画監督:西岡夕樹、遠藤江美子▽美術監督:岡本穂高▽色彩設計:中野尚美▽撮影監督:佐藤哲平▽音楽:Jun Futamata▽音響監督:藤田亜紀子▽アニメーション制作:亜細亜堂

 ◇キャスト(敬称略)

 繰馬雷蔵:笠間淳▽碓水幽烟:梅原裕一郎▽叢上徹破:武内駿輔▽鳰:金元寿子▽惣二:葉山翔太

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