12月18日に最終回を迎える小栗旬さん主演の2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。ここに至るまでの道のりでは、数多くの死が、過酷な運命とともに悲劇的に描かれてきた。討ち死にから暗殺、粛清の犠牲者まで、“非業の死”を遂げた男たち。ここでは柿澤勇人さんが演じた源実朝の“最期”を振り返ってみたいと思う。
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実朝の最期が描かれたのは、11月27日放送の第45回「八幡宮の階段」だった。同回では、公暁(寛一郎さん)が、源仲章(生田斗真さん)と実朝を次々と殺害。ドラマの放送開始からわずか10分の出来事で、その後、公暁は「四代目鎌倉殿」を名乗るも、謀反人となり、最後は、三浦義村(山本耕史さん)に背後から刺され、命を落とした。
第45回では、京から大納言ら公卿を招き、鶴岡八幡宮で盛大に執り行われる実朝の右大臣拝賀式。泰時(坂口健太郎さん)が警固をする中、公暁は門弟と共に木の陰に潜んでいた。御家人たちに交じり、状況を静観する義村。今後の鎌倉と自身の命運を賭し、儀式を見守る義時(小栗さん)と時房(瀬戸康史さん)。式を終えて楼門から出てきた実朝を公卿と仲章が迎えて整列すると、牡丹雪が降り積もる中……と展開した。
公暁は「義時だと思って」仲章を斬る。間違いに気づき動揺する公暁だったが、その刃(やいば)は実朝へと向けられる。周囲の混乱をよそに、実朝は護身用に渡されていた小刀を手放し、“天命に逆らわず”自ら死を受け入れた。
雪の鶴岡八幡宮での惨劇に対して、SNSでは「まだ始まって10分も経ってないのにもうつらい」「開始10分もう無理…」などと視聴者は反応。「鎌倉殿…実朝様…」「天命って…」「雪の降る場面の、なんと美しく悲しく苦しく…」と言葉をなくした。
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