道枝駿佑:憧れの金田一少年に 7年越しの夢をかなえた2022年、“その先”に高まる期待

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 人気グループ「なにわ男子」のメンバーとして活躍する道枝駿佑さん。ジャニーズを志したきっかけの人気シリーズ「金田一少年の事件簿」で主演を務め、長年の夢をかなえた2022年となった。同作を中心に、今年の道枝さんの活躍を振り返りたい。

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 ◇5代目金田一一に抜てき 追求した「自分らしく」

 2014年に放送された連続ドラマ「金田一少年の事件簿N」(日本テレビ系)で、主人公・金田一一(きんだいち・はじめ)を演じる「Hey! Say! JUMP」の山田涼介さんに憧れを抱いた道枝さん。同年に12歳でジャニーズ事務所の門をたたき、自身も金田一少年になることを夢見ながら関西ジャニーズJr.として活動を続け、2021年11月12日に「なにわ男子」としてCDデビューを果たした。

 そして2022年、道枝さんは入所当時から掲げていた夢を実現させることに。4月期に放送された連続ドラマ「金田一少年の事件簿」(同)で“5代目金田一一”に抜てきされたのだ。出演発表時のコメントでは、「『金田一』は、僕がジャニーズ事務所に入るきっかけとなった作品ですし、事務所に入ってからもずっとやりたいと言い続けてきた思い入れの強い作品なので、今回7年越し(出演発表時は19歳)の目標がかなって、すごくうれしいです」と喜びを語っていた。

 「金田一」シリーズといえば、これまでに「KinKi Kids」の堂本剛さん、松本潤さん、「KAT-TUN」の亀梨和也さん、山田さんと名だたるジャニーズの先輩が主演を務めてきた作品だ。道枝さんは「歴史ある作品なので、先輩方のバトンをしっかりと受け継いで、悔いのないよう演じ抜きたい」と本作の重みを実感しつつ、「先輩方のまねをするのではなく、自分らしく、自分にしかできない『金田一』を見つけたい」との思いで撮影に臨んだ。

 初回放送時には、ファンからも「ほんとに夢がかなったんだね」と感動の声が相次ぎ、名ゼリフ「じっちゃんの名にかけて!」が登場するとSNSは大盛り上がりとなった。今回は過去シリーズの人気ストーリーを再び放送することも多く、演じるプレッシャーも大きかったように思うが、道枝さんは“自分らしい金田一一”を最後まで追求。歴代と比べて可愛らしい印象の一で、回を追うごとにその魅力も増していき、「みっちーらしいすてきな5代目だった」と称賛された。

 ◇10代ラストにして“初主演”達成 俳優としてより大きなステージへ

 道枝さんは、2017年に連続ドラマ「母になる」(同)で俳優デビュー。「金田一」は連ドラ単独初主演作となり、クランクアップのコメントでは「正直言うと、大変でした。でも、それ以上に楽しかったです! すごくいい経験になりましたし、自分の役者人生のターニングポイントになる作品になりました」と話していた。

 また、今年は「今夜、世界からこの恋が消えても」で初の映画主演(福本莉子さんとのダブル主演)も務めた。同作は、道枝さんにとって10代最後の出演映画になった。舞台あいさつでは「僕にとっても、これから一生忘れることのない、記憶に残る作品になりました」と特別な思いを明かしていた。

 これまで連続ドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系、2020年)で木村拓哉さん、「俺の家の話」(TBS系、2021年)で長瀬智也さん、映画「461個のおべんとう」(2020年)で井ノ原快彦さん、「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」(2021年)で松本潤さんといったように、数々の先輩とも共演してきた道枝さん。数々の現場で培ってきたものを、座長という立場で発揮できた一年になったのではないだろうか。

 ◇モデル業でも高まる期待 夢をかなえて進む先は…

 俳優業のほかには、男性ファッション誌「MEN’S NON-NO(メンズノンノ)」(集英社)のレギュラーモデルに仲間入り。同誌編集部は「ポージングや表情の作り方はもちろん、服をカッコよく見せたいと徹底的に写真の仕上がりに向き合う真摯(しんし)な姿勢など、どれをとっても“逸材”と、かねてからスタッフ間で評判でした」と語っている。

 持ち前のスタイルの良さを生かし、ジャニーズJr.時代からファッションイベントにも出演していただけに、モデル業にも期待が高まる。ジャニーズ入所当時からの念願を果たした道枝さんは、その経験を糧にこれからどんな姿を見せてくれるのか。今後の活躍も楽しみでしかたない。

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