紺野彩夏:「私たち結婚しました4」出演で感じた結婚観「夫婦に“正解”ない」 最終回は「私たち“夫婦らしさ”が詰まっている」

ABEMAの結婚モキュメンタリー「私たち結婚しました4」に出演している紺野彩夏さん
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ABEMAの結婚モキュメンタリー「私たち結婚しました4」に出演している紺野彩夏さん

 1月6日に最終回を迎えるABEMAの結婚モキュメンタリー「私たち結婚しました4(わた婚)」(金曜午後11時)に出演している、ファッション誌「non-no(ノンノ)」(集英社)の専属モデルで女優の紺野彩夏さん。「わた婚」は芸能人同士が“夫婦”となって“結婚生活”を送る姿が人気を集めている。シーズン4では、「仮面ライダージオウ」にオーラ役で出演していた紺野さんの“夫”が、「仮面ライダーエグゼイド」で仮面ライダーブレイブ/鏡飛彩役を演じた瀬戸利樹さんという“ライダーカップル”も話題に。紺野さんに、“結婚生活”の感想や本作の反響、キスシーンの裏側のほか、結婚観や今後の女優業について聞いた。

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 ◇ファンからの反響に「うれしい」

 「私たち結婚しました」は、2008年から9年間、韓国で放送された同名人気番組の日本版リメーク。有名芸能人同士の期間限定の“結婚生活”に密着する。2021年にシーズン1、2が、2022年6月にシーズン3が配信された。今シーズンは、瀬戸さんと紺野さん、久保田悠来さんと貴島明日香さんの2組が“結婚生活”を送っている。

 本作への出演が決まったときの心境を、紺野さんは、「もともと好きでシーズン1からずっと見ていた番組だったので、出演が決まったときはうれしかった。ただ見ていた分、自分が出たらどういうふうになるのか想像できなかった」と振り返る。

 出演を通して、「今まで出演された方々はこういうことを経験されてきたんだなっていうのを改めて感じた。番組ファンとしての気持ちと自分が出ているという気持ちが合わさり、不思議な気持ちになりました」と語る。

 胸キュンシーンが毎回話題になるが、「毎週たくさん感想をいただく中で、『ずっと知っているから逆に恥ずかしい』『見ていて照れちゃう』といった感想もあって(笑い)。毎週『このシーンが良い』と送ってくださる熱いファンの方もいてうれしいです」と反響を明かす。

 ◇“初めてのキス"&"お返しのキス”は…

 今作はフィクションをドキュメンタリー風に見せる「モキュメンタリー」という表現方法のため、“紺野彩夏”として出演。「笑いの沸点がもともと低いのですが、それは出ていた感じがします。私たちがやりたいことをやっていいよというスタッフさんたちのスタンスだったので、お酒を飲んでごはん食べてみたいなところでは、けっこう素が出ていたかも」という。

 そんな紺野さんの“夫”瀬戸さんの印象を聞くと、「『ジオウ』に出演してくださったのですが、当時は現場で入れ違いで話す機会がなく、ファンの方が(持つのと)同じような印象を持っていました」と切り出し、「クールなのだろうなと思っていたので、それで言うと印象は変わりましたし、飾らないタイプの方だったのは意外でした」と話す。

 ゴーカートでの対決エピソードでは2人がライダー作品出身ということで、互いのヘルメットのあごひもを締め合う姿に「ライダー夫婦」「変身姿が似合っている」などSNS上でも話題に。

 「恋愛ものはあまり見ないというライダーファンの方も(瀬戸さんや私が)出ているから見てくださった方もいて。余計に新鮮な不思議な気持ちになったんじゃないかなと思います(笑い)」

 2人が披露した"初めてのキス"&"お返しのキス”については、「映っている通りというか。『お任せします』みたいな感じで任せてくださるスタッフの方だったので、ミッションカードの通りにしました」と照れ笑いを浮かべた。

 ◇2022年出演作で印象に残った「卒業タイムリミット」&「覆面D」

 数多くのドラマや映画に出演した2022年について、紺野さんは「コンスタントにお仕事をいただけたことは光栄。全部違うテイストの役どころだったので、演じていて楽しかったです」と振り返る。

 中でも思い出深い作品の一つとして、NHKの「夜ドラ」第1弾の連続ドラマ「卒業タイムリミット」を挙げる。同作は、特撮ドラマ「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系、2019年)などで知られる井上祐貴さんが主演を務めた。

 「メインキャスト4人の年齢が近く、みんなで作り上げていく感覚がより濃かった気がします。制作陣も含めてクリエイティブで面白い方が多く、演じていて楽しいのはもちろん、それ以外の部分でも楽しいと思うことが多くて印象に残っています」

 また、ABEMAオリジナルドラマ「覆面D」では、主演を務めたダンス・ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の関口メンディーーさんの行動に感銘を受けたという。

 「メンディーーさんは生徒のみんなをよく見て動いてくださる方。現場の居方というか、みんなを盛り上げようというのを自然にやっていらっしゃるなど見習う部分が多く、こういうふうになれたらいいなと感じました。とても濃い撮影期間でした」

 女優として尊敬している人を聞くと、「好きなのは新木優子さん、北川景子さん、石原さとみさん。話していて考え方がカッコいいなと思うのは高田里穂ちゃん。なりたいとはまた違うかなと思いますが、すごく好きな女優さんです」と答え、自身は「女優として何でもできると言われてみたい」と思いをはせる。

 「(やってみたい役は)女子高生役はよくやるのですが裏に何か抱えているというキャラクターが多いので、純粋にキラキラしている女の子役を制服が着られるうちにやってみたい」

 ◇「わた婚」最終回は「現場のスタッフさんたちも泣いていた」

 「わた婚」シーズン4も最終回を残すのみとなったが、改めて擬似的とはいえ新婚生活を送ってみての感想を聞くと、「まだ結婚というものがあまり現実的じゃなく、想像がまったくつかなかった。新婚生活を疑似ですけどやってみて、少しは結婚というか夫婦のかたちのようなものが想像つくようになったかな」と語る。

 演じる上では「夫婦に見えるようにすること」に難しさを感じるも、「やってみてもそうですし、(今作の)もう1組の夫婦と会ったときもいろんな人に話を聞いてもそうですけど、夫婦はタイプがみんな違っていて“正解”がないと感じました。夫婦に見えないというかたちもありなのかなって」という考えにたどり着いたことを説明する。

 その結果、結婚に対するイメージが、「自分が足りない部分や相手が足りない部分を補い合うことを自然にできるのが夫婦なのかなと考えるようになりました」と変化し、「お互い補いつつ、笑顔が絶えない生活ができれば」と理想の夫婦像を語る。

 最終回の見どころについて、「最終回の予告が流れたときにファンの方から『絶対に泣く』といったメッセージをもらって」と切り出し、「お別れのシーンはそうなると思いますが、そこまでは楽しく2人でケラケラ笑っているので感情がごちゃごちゃに、ついさっきまで楽しかったのに何事、みたいな感じではあります」とアピール。

 「私たち“夫婦らしさ”が詰まっている回。現場のスタッフさんたちも泣いていたぐらい。『モニターが見られません』とディレクターから言われました(笑い)」

 「わた婚」のクライマックスも見逃せないが、紺野さんは1月14日スタートの連続ドラマ「わたしの夫は-あの娘の恋人-」(テレビ大阪、BSテレ東)に三島睦美役で出演。「今まで演じたことがない性格で感情の起伏の激しいキャラクター。自分の性格とはまったく違うので、どうコントロールするか奮闘しています」と意気込みを語った。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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