放課後カルテ
第7話 お前が学校に来ようが来まいがどうでもいい
11月23日(土)放送分
松本潤さん主演の2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)が1月8日からスタートする。同作は、一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語で、新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く。主人公・家康を演じるのはもちろん松本さんで、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回にサプライズ登場したのも記録に新しいところ。ここでは、異例ともいえる“2作連続”出演となった松本さんより前に、大河ドラマで家康を演じてきた名優たちをおさらいする。
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1963年に始まった大河ドラマ。“戦国もの”とされるのは、「どうする家康」を含めて21作となるが、近いところで家康の存在がクローズアップされたのは、幕末から近現代を舞台に描かれた、2021年の「青天を衝(つ)け」だ。
“戦国もの”からは外れるものの、家康は主人公・渋沢栄一(吉沢亮さん)を見守る“歴史の語り部”として登場。このときは北大路欣也さんが、2011年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」以来、10年ぶりに家康役で“再登板”し、冒頭の「こんばんは」のあいさつに視聴者が「こんばんは」と返答するのも、一つのお約束になっていた。
「青天を衝け」の前年(2020年)の「麒麟がくる」では、風間俊介さんが、“まだ何も成し遂げていない”青年期から家康を好演。2017年の戦国大河「おんな城主 直虎」では、阿部サダヲさんが、まだまだ気弱な中間管理職的な悩める家康を、持ち前のコミカルさと愛嬌(あいきょう)で体現し、好評を博した。
「直虎」の前年(2016年)の「真田丸」にも家康はもちろん登場。同役を務めたのは内野聖陽さんで、主人公の真田幸村(信繁、堺雅人さん)の“最大最強の宿敵”でありながら、臆病で慎重な性格が強調された家康を演じきった。
そのほか2010年代では、2014年の「軍師官兵衛」に寺尾聰さんが、1973年の「国盗り物語」以来、41年ぶり2度目の家康役で出演したことも話題になった。
北大路さんや寺尾さんと同じく大河ドラマで2度にわたって家康を演じたのが津川雅彦さんだ。作品は、1987年の「独眼竜政宗」と2000年の「葵 徳川三代」。“家康俳優”と聞いて、津川さんのことを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
ちなみに記念すべき大河“初代家康”は誰かというと、1965年の「太閤記」での尾上菊蔵さん。1969年の「天と地と」で松山政路さん、1971年の「春の坂道」で山村聡さんが“家康俳優”として続き、大河ドラマの歴史に名を刻んでいる。
さらに児玉清さん(1978年「黄金の日日」)、フランキー堺さん(1981年「おんな太閤記」)、滝田栄さん(1983年「徳川家康」)、中村橋之助さん(1988年「武田信玄」)、丹波哲郎さん(1989年「春日局」)といったそうそうたる顔ぶれが並ぶ、大河“家康俳優”。以降も、郷ひろみさん(1992年「信長 KING OF ZIPANGU」)、西村まさ彦さん(1996年「秀吉」)、高嶋政宏さん(2002年「利家とまつ」)、北村和夫さん(2003年「武蔵 MUSASHI」)、松方弘樹さん( 2009年「天地人」)といった個性豊かな名優が家康を演じてきた。
なお、計14作の大河ドラマに出演している“常連”西田敏行さんは、自身11作目の大河となる2006年の「功名が辻」で満を持して家康になっている。ここに仲間入りを果たす松本さんが、どんな家康像を構築していくのか。まずは1月8日放送の第1回「どうする桶狭間」で確認したいと思う。
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