東出昌大:“女性に奥手”なWinny開発者役「なんの皮肉か」といわれ苦笑いも 「誠実な人柄」評価され感極まる

映画「Winny」の大阪舞台あいさつに登場した東出昌大さん
1 / 11
映画「Winny」の大阪舞台あいさつに登場した東出昌大さん

 俳優の東出昌大さんが2月28日、大阪弁護士会館(大阪市北区)で、主演を務める映画「Winny」(松本優作監督、3月10日公開)の試写会前の舞台あいさつに出席。ファイル共有ソフト「Winny」を巡る事件を題材にした作品で、東出さんは開発者の故・金子勇さんを演じた。実際に事件を担当した壇俊光弁護士から「東出さんが金子さん役をやりたいという話を聞いて、女性に奥手な金子さん役になんの皮肉かと思った」と評されると苦笑い。その後、壇弁護士から「(東出さんは)世間でいわれているような人物でなく、誠実で、お墓参りでは丁寧に墓石を洗っていました。感謝しています」と感慨で声を詰まらせながらお礼を言われると、東出さんも感極まった様子を見せた。

ウナギノボリ

 東出さんは、「天才的なプログラマーを光栄にも演じることができました」とあいさつ。金子さんについては「いかがわしい人かと先入観を持っていた」というが、「生前の金子さんを知る人たちに話を聞くと、皆さん、金子さんの人間性をすごく評価し、親しみを込めて思い出話をされる方が多かった」といい、「金子さんのプログラミングに対する純真無垢(むく)な思い、愛情、熱情というのが、このWinnyという技術を作り出す発起点になったのかなと思ったので、その情熱を胸にこの役を演じた」と語った。

 金子さんは7年かかって不当逮捕から逆転無罪を勝ち取った。東出さんは「金子勇という人は世間で何と言われようと変わらず、彼自身の人生を全うした。彼にも人生があったんだなとこの役をやって知られたのが、僕にとって一番大きな収穫で喜びでした」と感慨深げに語った。

 舞台あいさつには松本監督、もう一人の主演で、壇弁護士を演じた三浦貴大さんも出席。三浦さんは壇弁護士が実際に使っていたメガネを借りて、「“完コピ”した」と明かした。

写真を見る全 11 枚

映画 最新記事