仮面ライダーギーツ:ベロバ役で話題の15歳、並木彩華 オーディション前に合格予感「運命だったのかな」 変身は「聞いていなくてびっくり」

「仮面ライダーギーツ」でベロバを演じている並木彩華さん
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「仮面ライダーギーツ」でベロバを演じている並木彩華さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)で、ライダーの敵であるジャマトのスポンサー・ベロバを演じている並木彩華さん。4月から高校一年生の15歳だが、その艶やかな悪女っぷりに視聴者からは「15歳であの大人っぽさなのか」「ベロバ様15歳って聞いて腰が抜けた」などと驚きの声が集まっている。ベロバ役が決まったことについて「運命だったのかな」と話す並木さんに、役への思いや、女優としての目標などを聞いた。

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 ◇「特撮に出てみたい」は自然の流れ

 並木さんは2007年4月18日生まれで、少女マンガ誌「ちゃお」(小学館)のモデルを選出するオーディション「ちゃおガール☆2017オーディション」でグランプリを受賞し、小学4年生で芸能界入り。ちゃおガールとして活動してきたほか、連続ドラマ「未来への10カウント」(テレビ朝日系、2022年)や「霊媒探偵・城塚翡翠」(日本テレビ系、2022年)にゲスト出演してきた。

 幼少の頃は、仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズなどを見て育ったという並木さん。「『ハートキャッチプリキュア!』(2010~11年)が好きでプリキュア派でしたが(笑い)。周りの男の子はみんな特撮を毎週見ていて、すごい作品だなと思っていました」と語る。

 そのため、芸能の仕事を始めて「今ご活躍されている俳優さんには、特撮出身の方が多くいますし、私もいつか出てみたい」と思うようになったのは自然の流れだった。特撮のオーディションは「小学生のときから何度か受けていました」といい、「ギーツ」のオーディションを受けたのも「2回目」だったと明かす。

 「1回目のゲストオーディションのときはスタッフさんから褒めていただき、合格できたのかな?と思っていたら落ちてしまって。悔しい思いをしていたときに、ちょうどベロバのオーディションがあって。“絶対合格したい”と思って受けました」

 ベロバのオーディションは「なぜか台本をもらったときから不思議と受かる気がしました」という。

 「せりふを読むと自分の中で“しっくりくる”感覚があって。オーディションにも自信を持って挑めました。今までこんなにも自信を持てたことはなかったのですが、ベロバ役は運命だったのかな」

 ◇「変身もできて幸せ」 “推し”とそろえたポーズがお気に入り

 ベロバは、主人公の仮面ライダーギーツ/浮世英寿(えーす、簡秀吉さん)たちと敵対する立ち位置で、「人の不幸が大好物」という悪女だ。

 人の不幸を楽しむベロバについて、並木さんは「ひどいですよね(笑い)。自分とはかけ離れていて似ている部分がないキャラクター」と表現するも、「かけ離れているからこそ役に入れる。自分と違うからこそ演じていて楽しい。別の人生を歩めているようで面白いんです!」と充実感を口にする。

 ビジュアルも個性的だが、「普段こういう地雷系のファッションはしないので、それも新鮮で楽しいです(笑い)。カラコンも憧れだったので、今回付けると言われてうれしかった! 目力が出るのでお気に入りです」と喜ぶ。

 第23話(2月19日放送)では「仮面ライダーベロバ」に変身して話題となったが、「オーディションの段階では変身すると聞いていなくて、本読みの時に初めて知って『変身するんだ!』とびっくりでした」とほほ笑む。「数話出たら消えちゃう悪役かなと思っていたので、たくさん登場させていただけるだけでなく、変身もできて幸せですね」とうれしさをかみしめる。

 変身ポーズは「アクション監督が決めてくださいました。ほかのライダーの変身とは違ったダンスっぽい仕草が注目ポイントです。最初の手を払う動作は、“推し”の仮面ライダーバッファ/吾妻道長(杢代和人さん)と同じで。推しとポーズをそろえているのがお気に入りです!」と声を弾ませた。

 ◇目指す女優像は「人に刺さる芝居ができる」

 撮影現場では最年少。「途中参加で、歳の近い方も少なくて不安はありましたが、皆さん気さくに話しかけてくださり、お兄ちゃん、お姉ちゃんがたくさんできたみたいでうれしいです!」と笑顔を浮かべる。

 目指すべき女優像について聞くと、「人に刺さる芝居ができるようになりたい」といい、「『感動した』『泣けました』と言われるような演技のできる俳優になることが目標です。そのためにもチャンスをいただいた『ギーツ』の現場では、毎日を『絶対無駄にしちゃいけない』と思って撮影に臨んでいます」と力を込める。

 気になるベロバの“結末”については、並木さん自身もまだ知らないそうだが、「悪いことをしてきたので、生き残るのはさすがに良くないと思っています」と笑う。「ここまでやっておいて『愛してください』は無理でしょうが、どうか最後まで温かい目で見守っていただければ」とアピールした。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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