関智一:「PSYCHO-PASS」は「予言のようなアニメ」 新作劇場版は「この先の予測が描かれる」

「劇場版PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」のイベント「AnimeJapan 2023『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ」の様子(C)サイコパス製作委員会
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「劇場版PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」のイベント「AnimeJapan 2023『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』スペシャルステージ」の様子(C)サイコパス製作委員会

 人気アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」のシリーズ最新作となる劇場版「劇場版PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」(塩谷直義監督、5月12日公開)のイベントが3月25日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan(アニメジャパン) 2023」で行われ、狡噛慎也役の関智一さん、常守朱役の花澤香菜さん、宜野座伸元役の野島健児さん、塩谷監督が登場した。

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 「PSYCHO-PASS」は、人の心理状態などを数値化して判断できるようになった近未来の高度情報化社会を舞台とした作品で、シリーズ10周年を迎えた。関さんは「アニメができた10年前は、新しい作品だった。だんだんとそれに近い未来がきていて、予言のようなアニメでもあったのかなと思います。次の劇場版を見れば、この先の予測が描かれていますから、生きるための道しるべになるのではないか」と語った。

 関さんは、同シリーズの思い出として、狡噛のせりふについて塩谷監督から意見を求められたというエピソードを明かした。「塩谷監督に台本をいただいて、狡噛のせりふについて教えてほしいと。『このせりふは狡噛的に言えますか』『ほかに言いたいことはありますか』と聞かれたことがある。そこでせりふがとくに変わることはなかったのですが、そんなふうに気にしてもらうことがなかったので、作品を作る仲間にしてもらっていることがうれしかった。いい思い出ですね」と振り返った。

 「PSYCHO-PASS」は、人の心理状態などを数値化して判断できるようになった近未来の高度情報化社会を舞台に、厚生省公安局の刑事の活躍を描く近未来SFアニメ。完璧に見える社会が持つ矛盾が描かれた。テレビアニメ第1期が2012年10月~2013年3月、第2期が2014年10~12月、第3期が2019年10~12月に放送された。劇場版「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」が2015年1月、劇場版3部作「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」が2019年1~3月に公開された。

 最新作はシリーズ集大成となる。塩谷さんが監督を務め、冲方丁さんが構成を手がけ、冲方さんと深見真さんが脚本を担当する。プロダクションI.Gが制作する。外務省海外調整局行動課がずっと追っていた存在・ピースブレイカーが、ミリシア・ストロンスカヤ博士が確立した研究、通称ストロンスカヤ文書を狙い、事件を起こす。朱と狡噛は、ストロンスカヤ文書を巡り、予想を超えた大きな事件に立ち向かっていくことになる。その先には日本政府、シビュラシステムをも揺るがすある真実が隠されていた……というストーリー。

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