キッチン革命:第1夜、葵わかながヒロイン 男尊女卑の時代に「レシピ」の原形生んだ女性医師

3月25日放送の「キッチン革命」第1夜の一場面=テレビ朝日提供
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3月25日放送の「キッチン革命」第1夜の一場面=テレビ朝日提供

 テレビ朝日のスペシャルドラマキッチン革命」の第1夜が3月25日午後9時から放送される。2夜連続ドラマで、戦前から戦後にかけて食の「革命」に貢献した女性2人をモデルにした物語だ。

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 第1夜は葵わかなさん主演。計量カップや計量スプーンを生み出し、現代の料理本やレシピの原型となる「料理カード」を発明する女性医師・香美綾子(かがみ・あやこ)を葵さんが演じる。

 1909年、実験と数字が好きな10歳の少女・綾子は、最愛の母・房枝(石田ひかりさん)を病気で失い、「お母さんのような人を助けたい」と決意。父・茂雄(杉本哲太さん)の反対を押し切って東京女子医専に進学する。

 1926年、女子医専を卒業した綾子は東京帝大医学部附属医院の内科に入局。しかし男尊女卑の時代、綾子は男性医局員たちに冷遇される。担当した脚気患者からも「担当を男性医師に変えてほしい」と要望を出される。

 失意の綾子を、医局の先輩医師・香美昇一(林遣都さん)が救う。昇一は人付き合いが苦手で研究ばかりしている変人だが、「君は、医者として日々やるべきことをやればいい」と綾子を鼓舞する。

 恩師・花園順三郎(渡部篤郎さん)の助言もあり、予防医学の観点から栄養学を極めようと決めた綾子は、家庭料理には栄養バランスの整ったおいしいレシピが必要だと考える。しかし当時、料理の作り方は明文化されておらず、料理人の勘や腕、経験だけの世界だった。綾子は有名料亭の親方・深谷辰之助(伊東四朗さん)たちに反発されながらも、料理法を数値化しようと奮闘する。

 「キッチン革命」第2夜は26日午後9時から放送。伊藤沙莉さんがダイニングキッチンを発明した女性がモデルのヒロイン・浜崎マホを演じる。壮年期の綾子を薬師丸ひろ子さんが演じる。

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