エッセイストの内田也哉子さんが、4月17日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2018年9月に亡くなった母で女優の樹木希林さんの最期を語った。
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内田さんは、樹木さんについて「ユニークで、普通はネガティブに捉えるようなことを、どうやったら自分が面白がれるか。1個のことをいろんな角度から見ようっていうことを感じる人でした」と振り返った。また、樹木さんが「人間にはいろんな死に方があるけれど、私はがんをいただいて本当にありがたかった」と語っていたことも明かした。
がんの進行が遅かった樹木さんは、亡くなる前にさまざまな準備をしたという。樹木さんの死後、2019年3月に他界した夫でミュージシャンの内田裕也さんの葬儀のためのお金を残したり、お墓をリノベーションしたりなど「すごく楽しく死に向かっていた」と内田さんは回想した。
亡くなる3日前、樹木さんは病床で「そろそろ家に帰ろうかと思う」と言い出した。内田さんが主治医に相談すると「このタイミングを逃すともう家には帰れません」と伝えられた。樹木さんは生前、「日常の中で死んでいきたい」と語っていたといい、内田さんは「それだけはかなえてあげたい」と大急ぎで自宅に戻る準備をした。
レンタルベッドや呼吸器、看護師の手配をし、翌々日には帰宅。内田さんは「母が手招きして、『ありがとう』って3回続けて言って。私もびっくりしちゃって『そんなこと言ったら、終わっちゃうみたいだからやめてよ』って言って、握手だけして」と振り返った。
その数時間後、容体が急変。裕也さんに電話すると「啓子(樹木さんの本名)しっかりしろ!」と声をかけてくれたという。それまで意識が遠のいていた樹木さんも、裕也さんの声が聞こえた瞬間、孫のUTAさんの手を強く握り返した。内田さんは「痛みもなく、眠るようにお別れができた。母らしい幕の閉じ方だなと思いました」としみじみ語っていた。
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