特撮ドラマ「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)の映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」が7月28日に公開される。本編でも共演機会の多い仮面ライダーギーツ/浮世英寿を演じる簡秀吉さんとツムリ役の青島心さんに、クライマックス間近の心境や思い出深い共演シーン、当初からの関係性の変化、劇場版について聞いた。
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簡さん アクションや芝居、現場での立ち居振る舞いなど、いろいろなことを学ばせていただき、人として少しは成長できたのかなと思います。芝居も、まだまだですけど少しはレベルアップできたはず。より俳優、役者という職業が大好きになりました。
青島さん 1年は長いと思っていたけど、ここまでくると早かったなと感じています。クライマックスが近づくにつれて物語も重みが増し、めちゃくちゃ頑張る分めちゃくちゃ思い出も増えて、さみしいなとも思います。
簡さん 回を重ねるごとに仲良くなり、段取りで監督と3人でお話しする時間も増えていったので、言い方はあれですが、青島さんとの芝居はやりやすいです。僕から芝居の相談をさせてもらうことも多く助けられています。
青島さん よく芝居の話はします。台本の解釈が一致しているのだろうなと、演技の話をしていて感じます。
簡さん 「英寿を演じているのは簡秀吉なのだから、自分が考えたことが正解だし、それで監督とディスカッションして作り上げていったらいい」とよく言われます。僕に自信がないからでしょうが、そういうアンサーを返してくれるので心強いです。
青島さん (簡さんは)何から何まで変わったなと思います。言える立場ではないけど、私とのシーン以外の相談もしてきてくれるからこそ、芝居の向き合い方が変わったのがわかる。(簡さんは)芝居が好きなのだなと感じます。ガードを固めずに最初から話せばよかったと思うくらい、いい子です(笑い)。
簡さん デザイアロワイヤルが開幕して屋上で撮ったシーンです。英寿は運営をつぶすため利用させてもらう魂胆で参戦し、ツムリが悲しい気持ちになるのをわかっていてあえて表に出さず、申し訳ないと思いつつも(英寿は)母さんのためなら手段を選ばない。そこの芝居は、中澤(祥次郎)監督でしたが、3人で時間かけて作り上げたので思い出に残っています。
青島さん 私も同じシーンです。ツムリが初めて自分のことで悩み、初めて自分の幸せは何だろうと考える。英寿にだけ相談するのですが、英寿もお母さんのことで手いっぱいという、苦しいシーンでした。大事なシーンになるので(簡さんと)前日にめちゃくちゃ話し合いました。
簡さん 本編がシリアスな場面が多い時期に台本をもらったので、別作品の台本をもらったのではと感じました。ワクワクして何回も読んで気合が入り、ギーツ単独の初映画ということで全員気合たっぷりだったので、さらに気持ちが燃えました。役作りは悩みましたが楽しくやらせていただき、いいものが撮れたと思います。
青島さん 4人の演じ分けは難しかったと思います。自分だったら不安で押しつぶされそうになるけど、(簡さんは)前日から「楽しみ!」と言って人一倍楽しんで演じる姿を見て、「悩んでばかりじゃなくて心の底から楽しむのが一番大切」と改めて気づかされました。(簡さんが)主役としての集大成を見せてくれた映画です。
簡さん 厳しくも優しくもあるお姉さんから、こういう言葉をいただけてありがたい。簡秀吉だけに感無量です。
簡さん スタッフ、キャスト一同、全身全霊で撮影しています。「仮面ライダーギーツ」がどうなっていくのか。楽しみにしていただけたらうれしいです。
青島さん ラストなのに盛りだくさんで、英寿だけではなくてみんながどうなっていくのか。私たちには伝えたいことがあり、皆さんにきちんと汲み取っていただけるよう、残り少ないですが頑張っていきたいです。最後まで見てください。
映画「仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」は、デザイアグランプリを繰り広げてきたギーツたちの史上最大の生き残りゲームが展開。映画「王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」と同時上映される。(取材・文・撮影:遠藤政樹)
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