水泳をテーマにした人気アニメ「Free！」の10周年を記念したイベント「Free！ 10th Anniversary －Memories of Summer－」が、8月12、13日にさいたまスーパーアリーナ（さいたま市中央区）で開催され、主人公・七瀬遙役の島崎信長さん、橘真琴役の鈴木達央さん、松岡凛役の宮野真守さん、葉月渚役の代永翼さん、竜ヶ崎怜役の平川大輔さんら豪華声優陣が登場した。島崎さんは、作品やキャスト、スタッフ、ファンへの思いを熱く語りすぎるあまり、「酔っぱらっている？」と声優陣から突っ込まれながらも、「これからもぜひ、『Free！』と共に人生を歩んでもらえたら幸いです」と10周年への思いを語った。

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　イベントは、8月12日に前夜祭として、劇伴を担当する加藤達也さんによるライブイベントが開催された。13日は、声優陣が集結し、七瀬遙、橘真琴、松岡凛、葉月渚、竜ヶ崎怜によるユニット「STYLE FIVE」のライブや、10周年を振り返るトークで会場を沸かせた。

　桐嶋郁弥役の内山昂輝さん、椎名旭役の豊永利行さん、桐嶋夏也役の野島健児さん、芹沢尚役の日野聡さん、似鳥愛一郎役の宮田幸季さん、御子柴百太郎役の鈴村健一さんも登場。遙たちの中学生時代を描いた「映画 ハイ☆スピード！－Free! Starting Days－」、テレビアニメ「Free！」、「Free！－Eternal Summer－」、「Free！－Dive to the Future－」、「劇場版 Free！－the Final Stroke－」と各作品を振り返った。

　終盤はステージに声優陣が集結。鈴村さんは「すてきな夏にこの場所で皆さんに出会えたこと、とても大事な思い出になりました」とコメント。宮田さんは「これから先もまた『Free！』に出会いたいし、似鳥を演じていきたい」と思いを語った。日野さんが「『Free！』という作品はずっとずっと泳ぎ続けていくと思う」と水泳にちなんだコメントをすると、野島さんはそれに合わせるように「この作品がリレーとなって次の世代に続いていったらうれしい」と語った。

　豊永さんは、旭への熱い思いを語った上で、「映画 ハイ☆スピード！－Free！ Starting Days－」の旭のせりふ「俺は（天才！）」をコールアンドレスポンス。フクオカ大会でリレーに出場できなかった旭の次なる目標でもある「今度はアテネ大会で会おう！」という言葉で思いを伝えた。内山さんは、「皆さんが『Free！』について語り合ってくれれば、心の中に作品が続いていく」と語った。

　平川さんは「皆さんのそばに、隣に、キャラクターたち、作品が泳ぎ続けていくと思います」と感極まった表情を浮かべ、代永さんはにこやかに「どこかでもしかしたら帰ってくる機会があるかもしれないので、末永く応援していただけたらうれしい」と話した。宮野さんは「これからも彼らの人生は続いていくので、いろいろ想像して彼らの人生を存分に楽しんでほしい」と語った。鈴木さんは「ただただ感謝しかありません。本当にありがとうございます」と感謝を伝えた。

　トリを飾る島崎さんが「Free！」への思いを熱く語ると、鈴木さんから「誰よりも信長は『Free！』をこじらせているから」、豊永さんから「やっぱりお前フリーだな」と言われ、観客の大きな拍手が巻き起こった。島崎さんは「これからもぜひ、『Free！』と共に人生を歩んでもらえたら幸いです」と締めくくった。

　最後は、声優陣が「劇場版 Free！－Timeless Medley－絆・約束」の主題歌「RISING FREE」、テレビアニメ第1期の第12話のスペシャルエンディングテーマ「EVER BLUE」を披露。声優陣がステージから退場すると、サプライズとして「OLDCODEX」による主題歌に合わせてYORKE.さんがパフォーマンスする映像が映し出され、会場に歓声が響き渡った。遙の「俺たちの未来はこれからも続いていく。だからきっと、いつかどこかで」というせりふが流れ、盛り上がりの中、イベントは幕を下ろした。

　「Free！」は、京都アニメーションのライトノベルレーベル「KAエスマ文庫」で発売されたおおじこうじさんの「ハイ☆スピード！」が原案。水泳好きだった高校生の七瀬遙が仲間と共に水泳部を設立し、ライバルとの戦いを経て、泳ぎへの情熱を取り戻していく……というストーリー。テレビアニメ第1期が2013年7～9月、第2期が2014年7～9月、第3期が2018年7～9月に放送された。新作劇場版「劇場版 Free！-the Final Stroke-」（河浪栄作監督）の前編が2021年9月、後編が2022年4月に公開された。