君に届け：13年ぶりアニメ続編制作　第3期が2024年にNetflixで配信　能登麻美子、浪川大輔続投

　椎名軽穂さんの人気マンガが原作のアニメ「君に届け」の第2期「2ND SEASON（セカンドシーズン）」の続編となる第3期「3RD SEASON（サードシーズン）」が制作され、2024年にNetflixで世界独占配信されることが9月4日、分かった。2011年1～3月に放送された第2期以来、13年ぶりの続編となる。声優として、黒沼爽子役の能登麻美子さん、風早翔太役の浪川大輔さんが続投する。第1、2期に続きProduction I.Gがアニメを制作する。仲むつまじい黒沼爽子と風早翔太が描かれたティザービジュアルも公開された。

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　原作者の椎名さんは「時を経ての再アニメ化は、あの頃アニメを楽しんでくださった皆さんもとてもびっくりなのではないでしょうか。私も当時楽しませてもらった一人です。ものすごくびっくりしましたし、とてもとてもうれしいです。アフレコを見学させていただきましたが、爽子は爽子で風早は風早で。とても10年以上たっているとは信じられない素晴らしいキャストさんたちの演技に、感動してホロリとしました。絵もすごく可愛い！　1話ずつのまとまりもすてきすぎるので、またぜひ一緒に楽しみましょう！」と喜んでいる。

　能登さんは第2期から10年以上たち、再び爽子を演じることについて「第3期のお話を伺った時には大変驚きました。うれしさとともにこれは責任重大だと並々ならぬ緊張感がありますが……。10年という歳月に臆することなく『君に届け』というすてきなすてきな作品に関われる喜びを胸に臨んでいきたいです」と話し、「『君に届け』第3期が始まります！！　このメッセージを皆様にお届けできることが夢のようです。『君に届け』を愛するすべての皆さんに喜んでいただけるよう精いっぱい努めていきたいです。　『君に届け』第3期、楽しみにお待ちください！！」と呼びかけている。

　浪川さんは「うれしさとビックリと大丈夫かなという衝動が一気に押し寄せてきてぷちパニックでした。自分にとっても思い入れの強い作品です。その瞬間その瞬間を大事に演じていたので、お話をいただいたとき、あの感覚を思い出せるかなど一抹の不安はありました」と明かし、「現段階でアフレコは何本か収録が終わっています。キャストが集まるとみんな風格がすごい！　そして、濃い！　ただ、マイク前に立ち、せりふを聞くと自然とドキドキしたり安心したり。先生ともお会いできて、このキャストでいきたいという強い思いを聞いて奮い立ったのを覚えています。最高の原作を最高のアニメでお届けできるよう精いっぱい頑張りますので、ぜひ楽しんでください。よろしくお願いいたします！」と語っている。

　「君に届け」は、2005～17年に「別冊マーガレット」（集英社）で連載されたマンガ。長い黒髪に青白い肌で見た目が陰気なため“貞子”と呼ばれていた黒沼爽子が、クラスで人気者の風早翔太や仲間たちとの友情や恋を通じて、心を開いていく姿が描かれた。コミックス全30巻の累計発行部数は3600万部以上。

　テレビアニメ第1期が2009年10月～10年3月、第2期が2011年1～3月に放送され、多部未華子さんと三浦春馬さんが出演した実写映画が2010年9月に公開されたことも話題になった。テレビ東京とNetflixが共同制作した実写のドラマが3月に配信され、南沙良さん、鈴鹿央士さんが出演した。