北斗の拳:40周年記念で完全新作アニメ制作 最新技術で魅力を表現 武論尊、原哲夫も「楽しみ」

「北斗の拳」の完全新作アニメのティザービジュアル(C)武論尊・原哲夫/コアミックス,「北斗の拳」製作委員会
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「北斗の拳」の完全新作アニメのティザービジュアル(C)武論尊・原哲夫/コアミックス,「北斗の拳」製作委員会

 1980年代に大ヒットした武論尊さん原作、原哲夫さん作画の人気格闘マンガ「北斗の拳」の40周年を記念して、完全新作アニメが制作されることが明らかになった。タイトルは「北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-」で、シリーズアニメとして制作される。新たなスタッフ、キャストと最新の映像技術で原作の魅力を表現するという。

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 スピンオフマンガ「DD北斗の拳」、「北斗の拳」の過去を描いた「蒼天の拳」がアニメ化されてきたが、「北斗の拳」の正編アニメの新作が制作されるのは、2008年に公開された劇場版アニメ「真救世主伝説 北斗の拳」の第5部「ZERO ケンシロウ伝」以来となる。キャラクターの後ろ姿が描かれたティザービジュアルも公開された。

 武論尊さんは「40年前の作品が再びアニメ作品としてよみがえる。実は40年前、マンガとアニメは違うものと思い少し距離を置いていた。40年がたち現在のアニメ技術、映像は飛躍的に進化している。その技術、映像が『北斗の拳』をどう料理するのか? しかも今回は原作を大事に描くことを基本にしているという。実に楽しみである。40年間皆さんに可愛がられた『北斗の拳』が新しいアニメ作品として現出する。皆さんと一緒に楽しみたいと思う」とコメントを寄せている。

 原さんは「新たなアニメ化をありがとうございます☆ 連載当時20代だった私は、『北斗の拳』が40周年を迎え完全新作のアニメというご褒美をいただける日が来るとは夢にも思っていませんでした。あれから幾星霜☆。今、声優のみなさんが登場人物たちの声に耳を傾けるように原作を読み込み、それぞれの演技をイメージしてくれていると聞き、うれしく感じています。40年前、思いを込めて描いた絵が、原作への愛情あふれる製作スタッフのみなさんによって転生し、どう暴れだすのかとても楽しみです!!」と話している。

 40周年を記念し、大規模原画展「北斗の拳 40周年 大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」が、六本木ヒルズ森タワー52階 森アーツセンターギャラリー(東京都港区)で10月7日~11月19日に開催される。名古屋、神戸、福岡に巡回予定。新装版コミックス全18巻が9月13日から順次発売され、9月13日発売の第1巻には鳥山明さん、第2巻には荒木飛呂彦さんが推薦コメントを寄せる。第3、4巻は9月20日発売。

 「北斗の拳」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1983~88年に連載された人気マンガ。暴力が支配する核戦争後の世界を舞台に、伝説の暗殺拳・北斗神拳の伝承者ケンシロウが、兄でもあるラオウら強敵たちと拳を交え、成長していく姿が描かれた。1984年にテレビアニメ化され、最高視聴率23.4%を記録した。「おまえはもう死んでいる」などの名言で社会的ブームとなった。劇場版アニメ、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)も制作された。ミュージカル化されたことも話題になった。コミックスの累計発行部数は1億部以上。

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