後藤久美子：30年ぶり地上波ドラマ復帰「親も喜びました」　共演の武井咲は「神のような存在」と表現　新春ドラマでW主演

　俳優の後藤久美子さんが9月13日、東京都内で行われた、2024年新春放送の「松本清張ドラマスペシャル『顔』」（テレビ朝日系）の会見に、ダブル主演を務める武井咲さんと出席した。1994年に放送された同局のスペシャルドラマ「誰よりも君のこと」に主演して以来、30年ぶりに地上波ドラマに出演する後藤さんは、「うれしさと大丈夫かなという不安が両方あった」と語った。周囲の反応は「親も喜びました。デビュー当時は反対していた父親も、『仕事はした方がいいぞ。いいじゃないか。仕事するのか』と。ありがたいですね。親孝行になりました」と笑顔で語った。

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　同じ事務所に所属する2人。ドラマ復帰を聞いたときの事務所の反応を聞かれ、後藤さんが一瞬考え込む様子を見せると、武井さんは「喜んでいました。会社の雰囲気がググッと明るくなりました」とフォロー。後藤さんは「そうなの。でも咲ちゃんも（3年ぶりのドラマ出演）だからね。私だけじゃなく咲ちゃんもだから、ダブルで喜びあふれる雰囲気になったのならうれしい」と話した。

　2人は、同じ化粧品ブランドのCMに出演して以来の共演といい、武井さんは後藤さんとの再共演について、「今でも心臓の音が聞こえるぐらい緊張しているけれど、不思議と心強い。後藤さんがまとった温かみのあるオーラを心強く感じています」と話し、「なかなかお見かけできないので、神のような存在。ただ私は勝手ながら、家族のようなあたたかい気持ちにさせていただいて、すごく会いたくなる方です」と語った。

　後藤さんは武井さんの印象を、「12年ぐらい前、第一印象が衝撃的だった。スタッフの間を歩いてくる咲ちゃんが全身からキラキラしたオーラを放っていて。すてきなお嬢さんだな、将来楽しみだなと思った」と初対面の印象を明かし、「今回またお会いでき、一緒にドラマを作ることができてうれしいし、輝きが増しているのもうれしい」とにっこり。

　最後に、武井さんが「松本清張の『顔』という名作を一丸となって丁寧に撮影しています。後藤さんと共演させていただける夢のような時間を一瞬一瞬をかみしめながら撮影を頑張りたい。たくさんの人に楽しんで見ていただけるすてきな作品に仕上げたい」と意気込みを語ると、後藤さんも「武井咲と後藤久美子の共演作、第1ラウンドです。松本清張『顔』、よろしくお願いします」と呼びかけた。

　ドラマは、松本清張が1956年に発表した同名の短編小説が原作。これまで何度も実写化されてきた同作を、令和の“今だからこそ”描けるテーマと人物設定にアレンジする。後藤さんは人権派の弁護士・石岡弓子、武井さんは美しい顔と歌声を持ちながら「覆面アーティスト」として活動する井野聖良（いの・せいら）を演じる。