升毅:「ブギウギ」大熊社長は自身とは「真逆の人物」 ヒロインたちが踊る“ラインダンス”に感動も

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で大熊熊五郎を演じる升毅さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で大熊熊五郎を演じる升毅さん(C)NHK

 趣里さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演している升毅さん。梅丸少女歌劇団(USK)の親会社で、日本随一の興業会社・梅丸の社長、大熊熊五郎を演じている。大熊は、金勘定に厳しい経営者だが、芸事を愛し、涙もろい一面もあるという役どころだ。升さんが、「真逆の人物」と話す大熊役についてや、ドラマで印象に残ったシーンについて語った。

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 ◇大熊社長は「大きな人物」

 升さんが朝ドラに出演するのは、「あさが来た」(2015年度後期)以来、8年ぶり。「これまでにない面白い体験」をしたと話す。

 「ヒロインのモデルが笠置シヅ子さんということで、自分が幼いころから見聞きしていた人物ということもあり、勝手に親近感を持っていました。趣里さんのお芝居を見ながら本人の姿が目に浮かぶという」

 そんな升さんが演じる大熊は、「一言で言うなら大きな人物」だ。

 「台本を読んでそう感じましたし、実際に演じて、会社のことや社員のこと、関わっている人間全体をしっかり考えている人間で、社長としての在り方、存在感があります。大熊ですから、名は体を表していますね(笑い)」

 一方で、涙もろい面もある大熊。

 「そこは見せずに厳しい決断を下していかないといけません。本来の僕は顔にすぐ出るし、口にも出すし、全然ドンと構えていません(笑い)。大熊は本来の自分とは真逆の人物。自分だったらこうするだろう、ということの反対をやればいいので、そういう意味で役作りのイメージに役立ちました」

 加えて升さんは「昔の人は、現代の人よりも落ち着いていますよね。時代的にも、時代劇とまではいかないけれどそれに近いので、感情を表情に出さずに、ゆったりと動くことを心がけました」と語った。

 ◇“ラインダンス”シーンに「心震えた」

 第3週「桃色争議や!」(10月16~20日放送)に引き続き、現在放送中の第4週「ワテ、香川に行くで」でも、USKの大トップ・大和礼子(蒼井優さん)の指導のもと、スズ子(趣里さん)たちUSKの面々が“ラインダンス”の練習に励んでいる。

 実際にラインダンスのシーンを見たという升さんは、「本当に驚きました!」と話す。

 「最初は何もできなかった団員たちが、けいこをしてここまで来たという成長の過程を目の当たりにして、震えました。非常に高い完成度でした」

 そんな升さんは「このドラマをきっかけに、またブギが流行しそうな気もするし、昔の大シンガーがこういう曲を歌っていたんだということに注目していただきたいです」と考えを明かす。

 「ご覧になる方々の中には笠置シヅ子さんを実際に知っている方もいれば、まったく知らない方もいらっしゃると思います。僕らよりもっと上の世代の方々には非常に懐かしんでくださると思いますし、まったく知らない人たちも、ブギっていいなときっと思ってくださると期待しています」

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