福山雅治:54歳でミュージカルに初挑戦 ディズニー100周年記念作で史上“最恐”ヴィランに! 米本社でのオーディション経て決定

「ウィッシュ」の日本語吹き替え版でマグニフィコ王の声優を務める福山雅治さん(C)2023 Disney. All Rights Reserved.
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「ウィッシュ」の日本語吹き替え版でマグニフィコ王の声優を務める福山雅治さん(C)2023 Disney. All Rights Reserved.

 歌手で俳優の福山雅治さんがウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年記念作品として製作された劇場版アニメ「ウィッシュ」(12月15日公開)のマグニフィコ王の日本語吹き替え版声優を務めることが11月3日、明らかになった。福山さんは米国のディズニー本社でのオーディションを経て、ディズニー史上“最恐”といわれるヴィラン(悪役)の声優に起用された。劇中ではマグニフィコ王が「輝く願い」「無礼者達へ」を歌う場面があり、54歳の福山さんにとって自身初のミュージカル作品への参加となる。

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 「ウィッシュ」は、「アナと雪の女王」のスタッフ陣が製作したディズニー・アニメーション最新作。ディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を「真正面から描く」ことがテーマで、舞台はどんな願いもかなうといわれているロサス王国。主人公でヒロインの17歳の少女アーシャが、ある出来事によって夢のような王国に隠された秘密を知り、ディズニー史上最も恐ろしい“ヴィラン”であるマグニフィコ王に立ち向かう……というストーリー。アーシャの日本語吹き替え版声優は元乃木坂46で俳優の生田絵梨花さんが担当する。

 福山さんが声を担当するマグニフィコ王は、魔法の力でロサス王国の国民の願いをかなえる偉大な王だが、かなえるのは自分が良かれと思う願いだけで、実は国民の願いを支配しているという“裏の顔”を持つ。人々の心の原動力である“願い”の力を利用して、さらなる強大な魔力を手に入れようとする恐ろしさを秘めたキャラクター。

 王としてのカリスマ性やヴィランへと変貌していく難しい感情を表現することが役に求められるが、福山さんの演技力や低く落ち着いた声が、王としての威厳、力強さを表現できると評価されたという。

 福山さんは、役が決まり、「大変驚いたのと同時にすごく光栄でした。当然プレッシャーもありましたが、こんな経験はなかなかないので、そのプレッシャーも含めて思いっきり楽しみたいなと思って現場に挑みました」という。マグニフィコ王については、「とても正しく、正義感にあふれている」と感じたといい、「その行き過ぎた正義感ゆえに悲しい存在となってしまった、悲劇の王様だと思う」と語った。

 アフレコはすでに終え、「人は誰しもどんな立場でも年齢でも時と場合によって表と裏があります。裏の部分をどう表現できるのか、シーンによってそのあんばいをチューニングするということに注意しました」と振り返った。

 「マグニフィコ王のことがよく分かると言うと、福山は暴君なんだなって思われそうですけど。マグニフィコ王に対して甘すぎるのかもしれませんが、複雑みをどうやって入れ込めば、その悲しみが可笑(おか)しみにまで昇華できるのか、というアプローチをしたつもりです」といい、楽しみにしているファンに向けて、「願い、希望を持つことは大事なんだと教えてくれる作品になっています。そして、正しさとはなんだろう、人間にとって正義とは、悪とはなんだろうということを深いところで教えてくれる作品になっています」とメッセージを送った。

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