毎日映画コンクール:「せかいのおきく」が日本映画大賞、最多3冠獲得 主演賞は鈴木亮平&杉咲花

映画「せかいのおきく」場面写真 (C)2023 FANTASI
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映画「せかいのおきく」場面写真 (C)2023 FANTASI

 「第78回毎日映画コンクール」の受賞作・受賞者が1月19日に発表され、日本映画大賞を阪本順治監督の「せかいのおきく」が受賞した。「せかいのおきく」は脚本賞、録音賞も受賞して、最多3冠に輝いた。

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 毎日映画コンクールは毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催で、1946年に創設された国内で権威のある映画賞。第78回毎日映画コンクールは、2023年1月1日~12月31日に国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーション・ドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)を対象に選出した。

 「せかいのおきく」は、阪本監督が脚本も手がけた青春時代劇。主演は黒木華さんで、寛一郎さん、池松壮亮さん、佐藤浩市さん、眞木蔵人さん、石橋蓮司さんらが出演している。江戸時代末期を舞台に、寺子屋で子供たちに読み書きを教えているおきく(黒木さん)、紙くず拾いの中次(寛一郎さん)、下肥(しもごえ)買いの矢亮(池松さん)が心を通わせていくが、おきくはある悲惨な事件に巻き込まれ、喉を切られて声を失ってしまう……というストーリー。

 第78回毎日映画コンクールでは「日本映画優秀賞」を「ほかげ」(塚本晋也監督)、男優主演賞を「エゴイスト」(松永大司監督)の鈴木亮平さん、女優主演賞を「市子」(戸田彬弘監督)の杉咲花さん、男優助演賞を「エゴイスト」の宮沢氷魚さん、女優助演賞を「キリエのうた」(岩井俊二監督)の広瀬すずさん、外国映画ベストワン賞を「TAR/ター」(トッド・フィールド監督)が受賞した。

 表彰式は、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で2月14日に開催が予定されている。

 ◇「第78回毎日映画コンクール」の受賞作品(受賞者)は以下の通り(敬称略)

 日本映画大賞:「せかいのおきく」(阪本順治監督)▽日本映画優秀賞:「ほかげ」(塚本晋也監督)▽外国映画ベストワン賞:「TAR/ター」(トッド・フィールド監督)

 男優主演賞:鈴木亮平「エゴイスト」▽女優主演賞:杉咲花「市子」▽男優助演賞:宮沢氷魚「エゴイスト」▽女優助演賞:広瀬すず「キリエのうた」▽スポニチグランプリ新人賞(男性):アフロ「さよなら ほやマン」▽スポニチグランプリ新人賞(女性):サリ ngROCK「BAD LANDS バッド・ランズ」

 監督賞:石井裕也「月」▽脚本賞:阪本順治「せかいのおきく」▽撮影賞:鎌苅洋一「月」▽美術賞:上條安里「ゴジラ-1.0」▽音楽賞:ジム・オルーク「658km、陽子の旅」
▽録音賞:志満順一「せかいのおきく」

 アニメーション映画賞:「アリスとテレスのまぼろし工場」(岡田麿里監督)▽大藤信郎賞:「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)▽ドキュメンタリー映画賞:「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(寺田和弘監督)▽TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:「劇場版 美しい彼~eternal~」▽TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門:「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」▽田中絹代賞:薬師丸ひろ子▽特別賞:鈴木敏夫(スタジオジブリ プロデューサー)

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