烏は主を選ばない:テレビアニメメインキャスト発表 田村睦心が雪哉、入野自由が若宮に 監督は京極義昭 ぴえろ制作

「烏は主を選ばない」のキービジュアル(C)C.A/B/N,EP,P
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「烏は主を選ばない」のキービジュアル(C)C.A/B/N,EP,P

 阿部智里さんの人気ファンタジー小説「八咫烏(やたがらす)シリーズ」(文藝春秋)が原作のテレビアニメ「烏(からす)は主(あるじ)を選ばない」のメインキャストが発表され、声優の田村睦心さんが八咫烏の少年・雪哉(ゆきや)、入野自由さんが雪哉が仕える若宮をそれぞれ演じることが分かった。「ゆるキャン△」などの京極義昭さんが監督を務め、ぴえろが制作することも発表された。雪哉と若宮、若宮の后(きさき)の座をめぐって争う4人の姫が描かれたキービジュアルも公開された。

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 田村さんは「雪哉は明るくて元気で一見すると普通な子なのですが、とっても賢い子で、過去も今もいろいろ思うところがあって演じるのが難しかったです。ですが、若宮と出会って振り回されつつ、本来の彼の力や本音を出していくお芝居は演じていてとても楽しかったです。優雅な場面だけでなく、ちりばめられている謎やそれぞれの関係性など見どころたっぷりの作品になっています! ぜひ毎週見逃さず、そしてお友達と考察し合いながら楽しんでいただけたらうれしいです! よろしくお願いします!!」とコメントを寄せている。

 入野さんは「この作品に参加できることを大変うれしく思っています。若宮というキャラクターは、非常にミステリアスで、つかみどころのない男です。一手二手先を読む力、ゆとりを持って話す耽美(たんび)な姿、そういった一つ一つを大切に、そして、丁寧に言葉を紡ぐことを意識しています。非の打ち所のないストーリーに、魅力的なキャラクターたち。小説やマンガをご覧になっている皆様はもちろん、アニメで初めてこの作品に触れる方にも『絶対に』楽しんでいただける作品です。断言します。絶対です。ぜひご覧ください」と話している。

 京極監督は「『八咫烏シリーズ』を初めて読んだ時に、華やかな宮廷もの、という見かけからは予想もつかない『手ごわさ』を感じました。一筋縄ではいかないクセの強いキャラクターたち。山内の世界の謎。読み進めるたびに『そうきたか……!』と思わずうなり、いつの間にか夢中になってしまうのです。この手ごわい作品の面白さをどう映像化するか、悩みつつも制作に励んでいます。アニメを通じて八咫烏たちの物語を楽しんでいただけたらうれしいです」と語っている。

 原作者の阿部さんは「まずはここまで来られましたことを、『八咫烏シリーズ』を応援してくださった全ての方に深くお礼を申し上げます。現在私は、原作者の立場として、アニメのプロが自分の文章からどのような映像世界を思い浮かべたのか、その解釈を見せていただけることにワクワクしております! 同時に、多少なりとも脚本に関わった一クリエーターとして、この作品が多くの方に『面白い!』と思っていただける形になっていますようにと、心よりお祈りしております」とコメントを寄せている。

 3月17日にNHKホール(東京都渋谷区)で開催される「超体験!NHKフェス2024 in SHIBUYA」で、同作のトークショーが開催される。田村さん、入野さんのほか、今後発表される4人の姫のキャストが登場予定。アニメの初回も上映される。

 「八咫烏シリーズ」は、日本神話にも登場する3本足の伝説の烏、八咫烏を題材にしたファンタジー小説。人間の姿に変身できる八咫烏の一族が支配する異世界・山内を舞台に、美しくも風変わりな若宮のそば仕えに抜てきされた八咫烏の少年・雪哉が、陰謀渦巻く宮中でさまざまな事件に遭遇する中で、若宮と奇妙な主従関係を結んでいく。

 アニメは、NHKで4月から放送される。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:京極義昭▽シリーズ構成:山室有紀子▽キャラクターデザイン:乘田拓茂▽音楽:瀬川英史▽音響監督:丹下雄二▽アニメーション制作:ぴえろ

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