永野護:初の大型展覧会 貴重な資料340点 「ファイブスター物語」「エルガイム」 「Zガンダム」「逆襲のシャア」も

永野護さんの初の大型展覧会「DESIGNS 永野護デザイン展」(c)EDIT
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永野護さんの初の大型展覧会「DESIGNS 永野護デザイン展」(c)EDIT

 マンガ「ファイブスター物語」(KADOKAWA)などで知られる永野護さんの初の大型展覧会「DESIGNS 永野護デザイン展」が2月10日、EJアニメミュージアム(埼玉県所沢市)でスタートする。商業作デビュー前の作品や「重戦機エルガイム」「機動戦士Zガンダム」「ブレンパワード」「シェルブリット」「ファイブスター物語」「花の詩女 ゴティックメード」などこれまでの制作物の原画やイラスト、設定画、ラフスケッチなど約340点を厳選して展示する。3月24日まで。

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 永野さんは1960年生まれ、京都府舞鶴市出身。1983年から日本サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)に在籍し、テレビアニメ「重戦機エルガイム」でキャラクターとメカデザインに抜てきされ、注目を集めた。1986年にアニメ誌「月刊ニュータイプ」(KADOKAWA)でマンガ「ファイブスター物語」の連載をスタートした。

 1983年初頭、永野さんは友人の紹介で、アニメ制作会社の日本サンライズの植田益朗プロデューサーに自身がデザインしたメカのスケッチを見せたことをきっかけに、日本サンライズ初のデザイナーとして採用された。同展では、貴重なスケッチも展示される。

 日本サンライズ入社後、「銀河漂流バイファム」「巨神ゴーグ」「聖戦士ダンバイン」に参加。「聖戦士ダンバイン」のビルバインの“永野案”、富野由悠季監督の依頼でデザインした劇場版「聖戦士ダンバイン」のグルビデンスのアイデア稿などが並ぶ。

 メカニック、キャラクターデザインを手掛けた「重戦機エルガイム」の資料も一挙に展示。アニメには登場しないファティマの原画、エルガイムのムーバブル・フレームのデザインなども見どころの一つだ。

 「ファイブスター物語」のコミックス第1~17巻のカバーイラストの原画も展示。ナイト・オブ・ゴールド、L.E.D.ミラージュなどの原画やセル画に加え、ファティマの変遷の紹介、「花の詩女 ゴティックメード」の資料も展示する。

 「花の詩女 ゴティックメード」は、永野さんが監督などを務めたアニメで、2012年に公開されたが、パッケージ化、配信されていないこともあり、“伝説のアニメ”とも呼ばれている。同展の開催を記念して、2月10日にジャパンパビリオン ホールB(同)で上映会とトークショーが開催される。永野さん、声優の川村万梨阿さん、KADOKAWAの井上伸一郎さんが登壇する。上映会は、2月12、18、23日、25日、3月2、10、20日にも開催される。

 「ガンダム」シリーズの「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の資料も多数展示される。永野さんは「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のメカデザイナーとして起用され、MS(モビルスーツ)やメカのラフスケッチを残しているが、降板となった。劇中に登場しなかったMSの要素は「ファイブスター物語」のモーターヘッドに部分的に継承されているという。

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