解説:「爆上戦隊ブンブンジャー」見どころは 子供と大人双方にうれしい要素 “実力未知数”のキャストに人気声優陣の共演

「爆上戦隊ブンブンジャー」に出演する(左から)相馬理さん、葉山侑樹さん、井内悠陽さん、鈴木美羽さん、齋藤璃佑さん
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「爆上戦隊ブンブンジャー」に出演する(左から)相馬理さん、葉山侑樹さん、井内悠陽さん、鈴木美羽さん、齋藤璃佑さん

 3月3日にスタートするスーパー戦隊シリーズの新作「爆上戦隊ブンブンジャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)。X(ツイッター)で世界トレンド1位になるなど大盛り上がりで幕を下ろした前作「王様戦隊キングオージャー」の熱が冷めやらぬ中でスタートを切ることになるが、ファンからは「古き良き時代の戦隊物感プンプン」「昭和感あってうれしい」「久々の王道戦隊ものって感じで楽しみ」と期待の声が続々と上がっている。ここでは既発の情報を基に新戦隊の見どころを解説する。

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 ◇カラフルでスタイリッシュな車が続々登場

 「爆上戦隊ブンブンジャー」は、子供に大人気の車をモチーフにした、スーパー戦隊シリーズ第48作。レーシングスーツに身を包んだヒーローが、自ら作り上げたスーパーマシンで、さまざまな星を襲う宇宙のならず者「ハシリヤン」と戦う物語だ。

 車がモチーフの作品とあり、「ブンブントレーラー」「ブンブンオフロード」「ブンブンワゴン」などカラフルでスタイリッシュな車が続々登場し、変形・合体するという。ブンブントレーラーが核となり、さまざまなブンブンカーが腕や足として合体、多彩なコンボを生むとのことで、どんな車が登場し、どんな組み合わせでどんな力が生まれるのか、想像が膨らむ。

 今作の脚本は、「ポケットモンスター」シリーズや「バトルスピリッツ」シリーズ、「イナズマイレブン」シリーズなどを手掛けてきた“ホビーアニメの大家”冨岡淳広さんが手掛ける。子供に人気の車のロボが変形・合体したり、キッズ向けのアニメを数多く手掛けてきた脚本家を起用していることからも、子供が喜ぶような要素が多い作品になりそうだ。

 一方、大人もうれしい要素も感じさせる。その代表例がブンブンジャーのビジュアル。解禁時には、SNSで「昭和感」「王道」といった声が数多く見られたが、そのどこかノスタルジックさを感じさせる姿は、決して子供だけに向けている作品ではないという心配りになっているように思われる。

 ◇レッドは今作がドラマデビュー作!

 戦士5人は、ブンレッド/範道大也を井内悠陽(はるひ)さん、ブンブルー/鳴田射士郎を葉山侑樹さん、ブンピンク/志布戸未来を鈴木美羽さん、ブンブラック/阿久瀬錠役を齋藤璃佑(りゅう)さん、ブンオレンジ/振騎玄蕃役を相馬理(さとる)さんが演じる。

 ブンレッド役の井内さんは「ワタナベエンターテインメント」に昨年所属したばかりの新人で、今作がドラマデビュー作。ブンブラック役の齋藤さんも、今作がキャリア3作目のドラマ出演と“実力未知数”。スターの“原石”である若手俳優たちの成長過程も見どころだろう。

 そんな若手俳優たちの脇を固めるのは人気声優陣。ブンブンジャーをサポートするクルマ型宇宙人「ブンドリオ・ブンデラス」役で松本梨香さんが出演し、ブンブンジャーの敵「ハシリヤン」の3幹部のデコトラーデ役を諏訪部順一さん、イターシャ役を水樹奈々さん、ヤイヤイ・ヤルカー役を諸星すみれさんが務める。バクアゲ1(第1話)の予告では、早速、松本さん演じるブンドリオ・ブンデラスのエネルギッシュな声を楽しめるが、人気声優4人の豪華共演は見逃せない。

 「“クルマ×つくる”をテーマに掲げ、困難やリスクも楽しむことができるクリエーティブでプロフェッショナルな自立したヒーローを明るいテイストで描く」という今作。前作「キングオージャー」のクオリティーが高かった分、制作サイドのプレッシャーは大きいだろうが、そのハードルを超えるような、毎週日曜の朝(ニチアサ)を心待ちにできる作品を期待したい。

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