杉野遥亮:「磯部磯兵衛物語」でWOWOWドラマ初主演 浮世絵風ギャグマンガを実写化「なかなか不思議な作品」 今夏放送・配信

「連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』」で主人公の磯部磯兵衛を演じる杉野遥亮さん(C)仲間りょう/集英社(C)WOWOW
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「連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』」で主人公の磯部磯兵衛を演じる杉野遥亮さん(C)仲間りょう/集英社(C)WOWOW

 俳優の杉野遥亮さんが、WOWOWで今夏に放送・配信される「連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』」(全10話)で主演を務めることが3月13日、明らかになった。原作は青年武士のぐだぐだな日々を浮世絵タッチで描いた仲間りょうさんのギャグマンガ。杉野さんは今作がWOWOWドラマ初主演となる。杉野さんは「なかなか不思議な作品ができたような気がしています。是非視聴してください」とコメントを寄せた。

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 物語は、江戸時代っぽい時代の、江戸っぽい町が舞台。立派な侍になることを夢見る青年武士・磯部磯兵衛(いそべ・いそべえ、杉野さん)は武士道を学ぶ武士校に通うが、あらゆることに無責任でどうしたら楽してかっこいい侍になれるのかと、サボることに一生懸命だ。そんなダメなところも含めて、すべてを受け止めてくれる親友の中島ら級友たちや、見た目とは裏腹に切れ者の先生たちと織りなす青春時代劇となる。

 原作の同名マンガは、2013年から2017年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、電子版を含むコミックス累計発行部数は150万部を超えている。2015年にはショートアニメ化、2016年にはミュージカル舞台化された。

 実写化にあたっては、映画「小河ドラマ徳川☆家康」(2021年)、舞台「ドクター皆川~手術成功5秒前~」(2023年)など、絶妙なツボを押さえた笑いに定評がある細川徹さんが脚本・監督を務めた。

 YouTubeのWOWOW公式チャンネルでは特報映像が公開され、どう見ても時代劇なのに、どこか不思議な世界を舞台に、一目見ただけで磯兵衛のダメ人間っぷりがうかがえる。

 原作の仲間りょうさん、主演の杉野遥亮さん、細川徹監督のコメント全文は以下の通り。

 ◇原作者・仲間りょうさんのコメント

 ーー「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」の映像化が決まったときの印象は?

 「磯兵衛のドラマを撮りましょう」と担当から聞いたときは、いや無理だろ何考えてるのかなこの人と思いました。でも、磯兵衛は舞台化してめちゃくちゃ面白かったので、もしかしたらドラマもなんかイイ感じにガッとやってくれるのかもしれない、と感じて承諾をしました。完成まで時間がかかっていたのでずっとそわそわしてました。

 ーー本編をご覧になった感想は?

 最高すぎました……!! 特に2話目のCGを使った武蔵とか、アゴヒジ回とか、ずっと笑ってました。ドラマ化による原作の再現ってすごく難しいしややこしいと思いますが、とてもよかったです。看板娘は原作よりかわいいです。中島も原作よりかわいいです。何といっても主役の杉野さんがめちゃくちゃ磯兵衛でした。

 ーー視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

 オープニングから超ゆるい、バカバカしい雰囲気MAX、監督も俳優さんも真剣にバカなことやってて最高です。磯兵衛の単行本を持ってるっていう物好きな方は、ぜひ原作と見比べて見ていただきたいです!

 ◇杉野遥亮さんのコメント

 ーーWOWOWオリジナルドラマに初主演が決まった時の印象は?

 浮世絵がマンガの主人公で、それを実写化???となりました。ですが、磯兵衛の独特のなんとも言えない世界観や、WOWOWさん、細川監督のお名前を拝見して、なんか楽しそうかも?と思い、参加させていただきました。

 ーー本作の脚本を読まれて、また実際に演じてみての感想は?

 この作品をどう映像にするんだろうか。と思っていたのですが、現場に行ったら、だから京都で撮るのか。と、納得するような光景を見られたのでうれしかったです。磯兵衛は、クランクインしてからもなかなか輪郭がつかめなかったのですが、スタッフさんが磯兵衛を面白がってくれたので良かったのかな?って思います。

 ーー視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

 なかなか不思議な作品ができたような気がしています。原作の持っている世界観や京都という場所、監督やスタッフの皆さん、そしてキャストの皆さんの個性がいい感じに一つになった?ような気がしています。是非是非視聴してみてください!

 ◇細川徹監督のコメント

 ーー漫画「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」を映像化すると聞いたときのお気持ちは?

  原作は、天才的にばかばかしく面白い。けど、人間が浮世絵感を表現するのは不可能だし、なにしろ、磯兵衛が出来る役者がいない。率直に「無理!」というのが、映像化の話を聴いて思ったことでした。

 ーー主人公・磯部磯兵衛を演じるのが杉野遥亮さんに決まったときの感想は?

 磯兵衛役が見つからない日々の中、バラエティ番組に出てる杉野くんを見て、今、日本で磯兵衛役が出来るのは、杉野くんしかいないと確信しました。杉野くんがやってくれなかったら、実写化不可能、と思うくらいだったので、やってくれることになって本当にうれしかった。けど、杉野くん、この役やって、大丈夫なのかな、と少し心配になりました。

 ーー撮影を終えて、作品の手応えはいかがですか?

 涙も、教訓もなにもないすがすがしいくらいマジで、バカみたいな実写化になってると思います。ここまでギャグしかない映像作品は、久しぶりで、手応えしかありません。面白い原作が、面白いドラマになってると思います。なにしろ、演技力、たたずまい、杉野くんが最高です。

 ーー視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

 癖強のキャラクターたちのキャスティングも含めて、原作ファンのみなさまにも、楽しんでいただける作品になってると思います。原作は、たくさんのエピソードがあるので、どのエピソードが実写化されるのか、楽しみにお待ちください。

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